Vmax サブメーターいじり (ケース加工編)
限られたスペースに挑む醍醐味・・・ ウデが試されますねぇ
ヤリタガーリなVmax乗りの方な ら
大なり小なりサブメーターには何らかの 思い を具現化すべく手が施されてると思うんだけど
ウチのも例に漏れずヨシムラのデュアルテンプメーターが仕込まれてます
だもんで、取り急ぎ改造が必要とは感じてなかったんだけども
不意に発見したメーターの登場により
アタマにはそいつが実装されたヤマシギ号のイメージがカンペキに確立され
そのイメージをカタチ作りたい欲求に逆らえなかったのだ(笑)
そんなワケで、ヤマハさんゴメン!
可能な限り空間を確保してみます
中に仕込むパーツのボリュームを勘案すると、メーターハウジング内の空間はなるべく広く確保したいトコロ
なおかつ底は均一な高さにしておくのが絶対条件である そのアタリを考慮しつつ、エイヤ!っと不要部分の撤去
で、最初に削り取った状況が右写真
純正の状態(左写真)と比較すると、インジケーターランプ側は壁を残して底板まで撤去してます
また、後々ネジが通りそうなトコロは、元々あった穴を同素材で埋めてます
コレでメーターが思った位置に積載できればベストなんだけど
上下4箇所にあるネジの通り道を確保した丸い出っ張りがどうにもジャマだぞ・・・
そんなワケで、出っ張りも撤去しました・・・
しかしながら、切りっぱなしだとハウジングの強度が著しく落ちるんで
スキマを埋めるプレート(発泡塩ビ板)をはめ込んだ後、更にプラ板で外側から補強
純正の本体はPP樹脂っぽいんで、フツーの接着剤ではどうにもなりませんが
最近ごひいきな3Mのプレミアゴールドなら、ある程度ガッチリ接着できるカモ(足付け必須)
コレで内部空間の障害は消えました!
コレで底板を一枚化できるんで
PC上でシミュレートしていたメーターの中ネタ配置を反映させた穴を開けていきます
写真に撮り忘れたんだけど、ココの底板は写真のプラ板ではなく
ある程度の耐熱性(120℃まで)があるPP樹脂板(PPクラフトシート 0.75mm)に変更してます
上の項で作ったPP樹脂板に習って底板にも同様に穴を開けていきます
コレで内側の基本的な加工は完了っす!
写真が足りなかったんで、不要部分の撤去に使った武器の紹介を少々(右写真)
よくあるトランス別体型の電動リューター(Mr.Meister HP-150)です
模型作りをしてる方には必須アイテムだと思いますが
意外と建築模型屋的には頻繁に登場しないツールですね
公園模型の作成時、パンダの遊具を作ったトキは多用しましたが・・・
今回の純正PP樹脂を削るにあたっては
小型丸ノコ刃やダイアモンドチップみたいな特殊ビットよりも
通常のドリルキリや写真のよーなフツーの砥石が使いやすかったです
あまり回転数が早すぎると樹脂が溶けて粘るんで、微調整しながら削り進めましたね
ハナシを戻して
背面には不要となった穴が残っていて痛々しいので(謎)
それらの目隠しと新たに仕込んだ底板の強度アップを兼ねたプレートを作成
コレで少しはヤマハさんゴメン度が抑えられるかなぁと
ちょっと脱線して、こういった現物合わせパーツを作る際に使う当方の手順を少々
用意するものはスチレンペーパー(表面に紙の貼られてないボードっす)
ウチには売るだけスチレンペーパーの端材があるんで不自由しないんですが
新たに用意すると高くつくかもしれないんで、表面の軟い板なら何でもいいっす
で、コイツに元ネタをグっと押し付けて輪郭を転写するのだな
するとほぼそのもののアウトラインを得られるんでひとまずカット
あとは微調整しながらサクっと収まる輪郭に整えます
左写真のよーな大きい輪郭を取り出せると
それを今度は中に押し込んで更に必要な輪郭を取り出せるワケ(右写真)
原始的ではあるけど、イチバン確実な手法かもしれないね
さて、お次はメーターのフタ側っす
内側となるボックスがうまいこと形作れたら、次はフタとなるハウジングの加工となります
今回は上面を丸ごと作り変えるので、新たに収まるプレートの厚み分で切り抜きました
設定したのが3mm厚の発泡塩ビ板なんだけどね、その厚みで側面から切り込んだトコロ、一向に切り抜けないぞ・・・
理由はカンタン 純正の厚みが4mmくらいあったのだな(笑)
だもんで、程よく切れ込みを入れた後、内側からドリルで外周をもんで切り離しました
あとはビスの受けとなる4つの支柱も撤去 コレで内側のボックスが収まるよーになります
次はシミュレートした型で塩ビ板を切り抜きます
円はコンパスカッターで、外周はデザインナイフでいきました 細かいトコロは大きめにしておいて
本体と接着してからカタチを整えることにしましたね
コイツを切り抜いた本体に接着すれば、奥行き寸法の変わらないハウジングとなります!
最後にテクスチャを与えるカッティングシートを貼るワケですが
ハガレが発生しないよう、念を入れてプライマーを必要箇所に塗布しておきます(左写真)
貼り付ける面は平面なんで熱をかけるコトなく貼り込み完了 塩ビ板との接着面にも防水兼ねてハチマキを巻きました
そんなこんなで骨格となるパーツの加工は大体完成
あとは中に収まるネタの具合を確認しつつ微調整ってトコロですかね
どーでもいーんですが
3つある穴のうち、真ん中だけは中心軸が0.5mm左右より高いんだよね
コレはサブメーターの上辺が弓なりになってるため、その流れを反映させるのが目的なんだけど
実際出来上がってみると、1.5mmくらい上でもヨカッタかな・・・
以降 Vmax サブメーターいじり (パーツ加工・造作編) に続く!