SIMPSON RX-10?
SIMPSON SPEEDWAY RX-10 vol.2 粗仕上げ修正だけのつもりだったんだけど・・・
なかなか粗めの仕上げを修正すべくバラバラにしてみると
なんとなくカタチそのものが気に入らなくなってきました
ま 個人的な好みなんでスキキライはあると思いますが
蛇足の付いていく様を笑ってください
バラした後に起きたコトと下ごしらえ
本題に突入する前に発見したことについてヒトネタ
塗装までするヒトは少なくてもSGマークを剥がす方は少なからずいるのでは?ちょっと待った!写真上がウチで起きた症状なんだけど、どうもステッカー側の粘着面が塗膜に何らかの影響を与えるようで、SGマークと同じ輪郭で表面のクリアが剥がれた!たまたま塗膜の食いつきが悪かっただけかもしれないけど、他のシンプソンロゴや背面のワーニングステッカーは問題なく剥がせたコトを考えると、SGマークの粘着面が悪さしたとしか考えられないんだよなぁ・・・もし剥がすなら要注意です
幸いウチでは塗装下地を作る段階で剥がれ部分を削り慣らせるんで、大問題にはなりません 気を取り直して#1000程度の耐水ペーパーで足付けをし、塗装の準備をしておきます
話が前後しますが、全バラにしたことでマスキングポイントは少なく済みます 顔の穴部分と左右のシールドネジ部だけです
数十個ヘルメットの色塗りはしましたが、このシールドネジ部のカタチは初です 樹脂ワッシャーのようなものがパラボラアンテナ状に反り返ってます この張力がフリーストップ機構の強弱を決めているようですね ネジを強く締めればシールドの動きは渋くなり、ある程度緩めてもガタつかずにスムーズに開閉できるのではないかと
機構はともかく、コイツをマスキングするには背面も養生しておいた方がよさそうです で、考えた結果が写真の手順なんですが、ドーナッツ状にマスキングテープを切り出して一箇所切れ目を入れたモノをネジ部に挿し込んでから(粘着面は外向き)、織り込むカタチでマスキングするって感じ 織り込むトキに切れ目を入れながら進めるとキレイにマスクしてくれます
スリットのガタガタも修正しました 直線部分は金尺にサンドペーパーを貼り付けたモノで修正 R部分は写真のようにプラスチックの丸棒(2mm)に巻きつけて形状を滑らかにしました とはいえ元穴がいびつに開いてたりするんで、全てのスリットがビシっと決まるワケではありませんが、ガタガタな状態から見ればかなり改善されたと思います
ちなみに国産メットでは久しくこんな作業をしたことがありません・・・
余談ですが、限定のグラフィックモデルを入手した方がアップしていた写真を見ると、このスリット部分でグラフィックがガタガタに途切れているコトを嘆きつつも、シンプソンってことで自分を納得させてました(涙) 確かにもうちょいなんとかならなかったの?ってアガリです・・・
こういう細かい部分は宣伝写真だけじゃワカラナイ部分ですからねぇ
早く国産並みのクオリティになることを願います!
ここからが本編・・・ってか蛇足編
初めてこのメットを見たときから思っていたんだけど、シールド形状も手伝って歴代のシンプソンヘルメットから見てなんだかのっぺりとした印象
シールドの鼻部分のエグれが深くなればそうでもないんだろうけど、二輪用ってことでこのアタリはずいぶん検討したのではないかと ビジュアルはさておき、クリアすべき条件を優先させた結果だから仕方ないのかもね
で、バラしてからというもの色んな角度から眺めつつ、のっぺり感を緩和する方法を妄想 もしかしたらってコトで思いついたのが写真のとーり、鼻を高くしてエッジを立ててみたらどーなの?ってこと コレはもうやってみるしか検証のすべがナイんで、ダメもとでパテをのせてみることに
大体このラインって感じのプレートをメットに貼り付けて、そこを埋めるようにパテを盛り、周囲に馴染ませつつカタチを整えていきます イマまでバンディットを所有してきたせいか、折り目がピシっとしてる方がなんだか落ち着くようです
写真のアングルが違うんで正確ではありませんが、こんな感じで鼻先が決まりました パテ整形後、ホワイトサフェーサーで周囲に馴染ませてあります 真横から見ると元々の形状の方が滑らかでカッコイイんだけど、全体として見るなら整形後の方が好みです
せっかくの軽量化・・・ムダにしたな・・・
こうなったらある程度やりきるまで手が止まりません
ヘルメット形状のせいか、アゴひものマウント位置が低いため、左右にポツっとリベットのアタマが見えてますよね?国産だとたいていシールドマウントのそばにあって、シールドが付くことで隠れるんだけど、シンプソンは最新モデルのコイツでも相変わらすの位置 ま コレはコレで個性ではあるんだけど、やりたい度が高めな状況でアレコレ考えた末に思いついたのが
ふっくら隠し(謎)
カタチは写真のとーり、塩ビ管をちょい曲げたものをまっすぐスライスして楕円状の部品を作り、コイツをヘルメットに馴染むよう、更に熱をかけて曲げていき、リベットが隠れるように接着 周囲に馴染むようパテを盛り、ワイバーンなんかのアレの感じも意識しつつ形状を整えていきます
もう完全に後戻りできないね・・・
モロモロ整形後、サフェーサーで馴染ませましたの図です
完全に仕上がらないと真価のほどはワカラナイんだけど、自分的にはずいぶん好みに近づきました 左右にわずかながらボリュームが出たんで、正面から見たときのヒョロ長感も緩和したしね 好みはともかく、コレの元がまさか水道用の塩ビ管だとは思わないでしょ(笑)
ほんのりとオリジナルとは違う顔つきになりつつも、見るヒトが見なきゃワカラナイ地味な整形ですがいーんです ビバ、自己満足!
そんなこんなで勝手にコイツをRX-32と命名
ま 特に深い意味はないんだけども・・・
カタチが決まればいよいよ本塗り!
かねてから気になっていた3コートパール この成り立ちがイマイチ分からなかったんだけど、ざっくり言うとベースカラー(ソリッド)の上にパールの入ったクリアを塗り、その上にクリアを塗るから3コートってことみたい ソフト99だとベースカラーとパールを一本にして工程とコストを抑えてるようですね でも物理的にレイヤードしていく方が奥行き感がでるのは間違いないと思うんで、今回はホルツをチョイスしてみました
色はトヨタの065ホワイトパールクリスタルシャインのラージ缶 結論から言うと、このセレクトは自分的に失敗でした この色はハイライト部分で黄色っぽく反射するんだけど、クルマのボディならキレイな色なのにメットに塗ってみるとなんだかエロい・・・写真にうまく写せないんだけど、頭部のデコボコもあってかとにかくエロいのだ(男性にはこのニュアンス伝わるだろーか・・・)
数日この色の状態で見続けたんだけど、やはりどーにもハマらない
はてさてどーしたものか・・・
色んなカラーサンプルを見て、結局ニッサンのQT-1で塗りなおすことに 使用量の目安はついたんで、今回はミニ缶でトライ 下地(ウチの場合ホワイトサフェ仕上げ)が整っていればミニ缶でなんとか塗れますね
但しラッカーのみで仕上げるならクリアはラージ缶の方が安心カモ(2~3回重ね塗りする必要があるため)
最終がウレタンクリアで、グラフィック入れ前提の工程なら1回塗りでいーからミニ缶で十分いけます
色はニュートラルなパールホワイト(やや青いかな)でイメージに近い感じ
これでベースカラーは決定としてラッカークリアでフタをしておきます
あとはグラフィックを入れてウレタンで上塗りっす!