Hitachi RP 35MYB 電動工具用集じん機

本域で木工を始めるなら、集じんシステムの構築が必要だね

RP 35MYB

電動工具が揃ってきて様々な加工ができるようになってくると
必然的に木くず等のダストも増えてきます
そこで考えなくちゃイケナイのが集じんシステム
作業環境をキレイにってのと、同時に空気中の粉じんを最小にする目的もアリ
元が木材でもやはり吸い込むのはカラダに毒だからね
今回は集じんシステムその1を担う集じん機のオハナシ
とはいえ見た目は少々いかつい掃除機だね(笑)

Hitachi RP35MYB 電動工具用集じん機

本体&ノズル

機能うんぬんとは別に、イマ思うと買い物を間違えた気がします 集じん機は少なからず他の電動工具に接続して使うワケだけど、コイツは日立製 自社の工具に合わせたジョイント等はトーゼン充実してるんだけど、他社工具との接続となるとちょい口径がでかかったり小さかったりで、何らかの加工が必要になります
後々ウチの工具はマキタが中心になったんで、簡便な接続を思えばマキタ製にすべきだったなぁと ま コチラのやる気次第で接続はどーにでもなるからいいんだけど、新規導入の際は先々をにらんでメーカーを選ぶコトも大事かなぁと 
とはいえウチの日立君、すっごい仕事のできるヤツです 
付属品として通常の掃除機的ノズルもあるんだけど、ウチではほとんど使わないっす 先端はブラシの有無をセレクトできる機能があります ターボブラシ的機能はないけど、現場に持ち込むなんて場合にコイツは活躍します また、集じん機に固定できるようなフックが付いているんで、収納時に便利かと

スイッチ周り

導入時の条件として外せなかったのが、連動コンセント機能 ココに他工具のコンセントを挿して電源を入れると、集じん機が連動して稼動します 逆に電源を切れば集じん機も停止するというワケ コレは思ってた以上に便利です 但し使える工具には電力的制約があります 集じん機を強で使いたい場合、使える工具は100~285Wまで、弱なら100~770Wまでです 連動で使うトキは弱でも十分に使えるから上限770Wと考えると、サンダーやトリマー、中クラスのルーターくらいまでなら使えますね 
もうひとつ外せなかったのが集じん機の強弱設定 コレは使用環境の電力配分にもカンケーするんだけど、集じん機は平均的に1000Wを超える電気食いです コレだともうひとつ1000Wを超える工具を使うとウチ的にギリギリのアンペア数になり、タイミング良くカミさんがオーブンレンジをスイッチオン!なんてやると、ブレーカーが落ちます・・・
一応60A契約してるんだけど、仕事場に回ってる容量はあまり大きくないため、こういった強弱機能が必要だったのだ このあたりも導入時に要チェックですね

分解01

家電掃除機とは違う見てくれなんだけど、コイツも一応サイクロン方式なんです だもんで、フィルターのコンディション次第ではかなり凶暴な集じん力です ただ、上写真で見るとダストの収容スペースが大きく感じますが、ココはモーターから飛び出てる筒が収まる場所なんで、ダストが入る部分じゃないんです 実際にダストが入るのはこのフィルターと本体の間(下写真)なんで、見た目ほど集じん量は多くないね(約12L)
だから電動カンナなんかと連動させると、あっという間にパンパンになります その都度ダストを回収してフィルターの掃除して・・・ だと仕事がはかどらないんで、本体だけでなるべくたくさん集じん量を確保するなら、コイツの兄貴分にあたるRP30YB(集じん量約25L)あたりがいいんじゃないかと ウチでは下記する2ステージ化(ダスト回収スペースを別確保)が前提だったんで、コイツでヨシとしました 容量が小さい分、作業場での格納に場所を取らないってのも好都合だしね 外形・集じん量も、使い勝手をにらんでチョイスするポイントっすね

分解02

本体タンク(外筒)の内部はご覧のとーり 一体整形のボディで強度保持のため、要所に補強ガゼットが立ってます 右上の黒いとこはホースの差込口(内側)なんだけど、穴が横を向いているのを見ると稼働中はダストが庫内をグルグル回ってるんだろーね 
上写真の状態で使用すると、ガゼット間のゴミがなかなか回収できません それがイヤな場合、付属するビニール袋(下写真)を使うとだいぶ回収率は上がるんだけど、ホース差込口の周囲に挟み込むだけの取り付け方だから、少々取りこぼしもありますね またこのビニール袋は市販の20Lサイズを転用できるんだけど、厚みのある(0.04mm以上)モノを推奨してるよーです あまり薄いと破れるのではないかと思われます
ウチのモデルは水の回収も可能なタイプなんだけど、それをやるには標準の布フィルタではなく、別売のナイロンフィルタ(328013)が必要になります もしかしたらと思いこの水分回収機能付きをチョイスしたものの、イマのトコロ出番がナイっす・・・

分解03

水を回収できるってことで、本体タンク下部にはドレンコックが付いてます まだココを生かしたコトはないんだけどね(笑) ケーブルはアースクリップの付いた3芯キャブタイヤケーブルで、長さは5m コンセントは可倒式差込プラグで、アース棒が折れるいわゆるポッキンプラグだね コイツに限らず集じん機にやたら付いてくるのがアースにまつわる何がし 何でなのかなぁとイロイロ調べてみると、回収時にダストが回転してることで静電気が発生し、帯電したダストが何かをきっかけに発火しかねないらしく、それ相応の対策が必要らしいのだ 実際材木店でコレが理由で火災に至ったケースも少なくないらしいから、アース対策は規模の大小に関わらず必要かもね だもんで本格的ではないんだけど、ウチではアース棒を地中15~20センチくらいに埋め、そこから伸ばした銅線を作業場まで引っぱり、各部にアースポイントとして配分してるんだけど、アースはアースでやり方がちゃんとあって、もっと地中深く埋めなきゃならないみたいなんだけど、地面が硬くて掘れなかった ま 何もしないよりはいーと思うんだけど、未完成ではあるなぁ

差込

標準で付属するホースは2種類あって、上写真は一般清掃用の太いモノで2m(内径38ミリ) 下写真は電動工具との接続用で3m(内径25ミリ) ちょいコツがいりますが、任意の長さでカットして再度組み立てってのができますね さっきのアース話に戻るけど、別売のホースにはこのホース内にアース線を通してるモデルもあったりして、少々お高いんだけどコトの重要さを感じますねぇ この他にマキタ工具との接続に適したアダプタ(M38・M25各一個)が付いてくるんだけど、ウチのマキタものがどーやら適してなかったみたいでほぼ役立たず・・・ ってことはマキタ製の集じん機だったとしても、あまり意味がなかったカモなぁ ま 集じん機がどーのって考えるくらいのヒトなら差込口の調整はアイデアで乗り越えられるレベルだから、要加工はお楽しみと考えるといーかもね 
あと、電動工具と接続して使うと、ホースのクオリティが大事ってのを感じます やはりしなやかに曲げられるモノが快適で、下記するトリトンの付属ホースだと曲げが固めで抵抗感があり、作業効率に影響しますね

目指せ!集じん機の2ステージ化

トリトン

ちょうど木工を真剣に学ぼうとしてた時期に、このトリトンブランドの工具も目に留まっていて、様々に可変させられるテーブル類はなかなか魅力的で、ウチの作業にマッチしてるんじゃないかと で、取り扱い店に聞いてみると日本での取り扱いがもうすぐ終わるとのこと・・・ 逆に言えばアレコレ買い込んでなくてヨカッタんだけどね そんなワケで在庫してるトリトン物が処分価格で売られていて、このダストコレクター(DCJ300)が唯一のトリトンもの でもめでたい事に最近トリトンの取り扱いが再開されたよーだね でもまたいつ終了・・・なんて思うとちょい不安ではあるけど、面白い工具を作ってるメーカーだから頑張ってほしいっすね
このダストコレクター、各パイピングをすると座りが良くなく、ホースに引っぱられて倒れたりするんで、スライド丸ノコ台の横に設置できる台座を簡単に作成 上部は筒に合わせた丸穴にしてあって、抜き差しはできるけど倒れたりしないぜ!仕様です 棚受けを使った設置方法が若干ダサいんだけど、そのうち何かこう、カッコよく仕上げたいね

パイピング

差込部分は付属するコネクターならサクっと接続できるんだけど、ホースが上向きになるのが環境的にうまくないんで、水道管用のLボー(25mm)を利用して横向きにしました 集じん効率は多少落ちるだろーけど、使い勝手向上度の方が上回るんでヨシとします Lボーを挿すには受け側にある縦リブを削り落とす必要があるんだけど、PP樹脂なんでそう難しくないっす Lボーとホースは運良くねじ込むだけで固定されました 変に引っぱったりしなければ接着するほどのこともなさそうです 赤いベロは工具との接続をオンオフするプレートで、手前に引き出せばクローズ状態、押し込めば開放となります 見てのトーリ、接続ポイントが2箇所あります 右はスライド丸ノコ専用で、左が色んなパターンで使うホース用としてます 間違って両方クローズさせたまま集じん機を起動させえると、バケツ部分が見事につぶれます(笑) 集じん機を作動させると内部でダストがグルグル回ってるのがよくわかります でもってかなり静電気を帯びるようで、回収時にバケツにダストが張り付いてますね なので近いうちコイツにもアースを追加予定っす

2ステージ

オレンジ蓋の裏側は上写真のとーりで、布っぽいフィルターが貼りついてます ダストがたまってくると同時にココも細かい粉塵で目詰まりしてくるんで定期的な清掃がいりますが、集じん機のフィルターを清掃するよりははるかに手間がかかりませんね ココで9割以上のダストを回収するから、集じん機はキレイなままです 
パイプの経路を引きで見ると下写真のよーな感じ 中心から伸びるパイプは集じん機につながり、あとの二つで集じんができるってな感じ 

2ステージ化は木工好きの中でイロイロなアイデアが駆使されてるトコロですね 自作の主流は縦長に構成するサイクロン方式っすね 有志の方によっては作成用の展開図まで提供していて、感心しきりです ウチでも作ろうかなぁと思っていたんだけど、作業場的に高さを確保しにくいってのと、たまたま見つけたダストコレクターを改造する方がコンパクトになりそうだなぁってことで、自作に至りませんでした でも作ってるヒトの記事なんかを読むと何だか楽しそうで、そのうち・・・

掃除にちょい便利だと思ったアイテム

ノズル先端



掃除機的に使うトキ、上写真左の付属ノズルを使うコトがほとんどなんだけど、最近メキメキ活躍し始めてるのが右のヤツ パナソニックの2wayノズル(AMC-ANW1) ホームセンターでたまたま見つけたんだけど、名前のとーり上下のブラシを使い分けるコトができるっていう優れもの 根っこのグレーパイプは別売のコーワ製つぎてパイプ(30823)で、コレを中継することで集じんパイプに装着できました 集じん機はすっごいパワフルなんだけど、工具の奥やミゾに入り込んだホコリ的ダストまで完全にかき出すコトができません そういった場合にこのノズルが有効で、掃き掃除をしながら吸い上げる感じかな ホースに対して横向きっていうトコロも使い勝手がいいです 一時期流行ったスーパーハボキも便利だとは思うんだけど、コレはコレで違う便利さがあるよーに思います

使い勝手


 
うまく言えませんが、上写真のよーな入り組んだトコロなど、いくら強で吸い込んでも取りきれないダストをかき出しながら回収する感じっすね 
コレ、充電式クリーナーを常用してるカミさん的にも魅力的みたいで、試しに差し込んだトコロ、問題なく装着できました ホース接続じゃない分曲げられないけど、ハンディクリーナーの用途はある程度広がるんじゃないかなぁと フツーの掃除機でも当然使えるから、コレは!と思った方はお試しアレ

サービスデータ

Hitachi Koki 日立工機電動工具用集じん機 RP 35MYB(乾湿両用)

電源 : 単相交流50/60Hz 共用100V  モーター : 単相直巻整流子モーター
電流 : 強12A 弱6.9A  消費電力 : 強1140W 弱660W
連動用コンセント : 強100~285W 弱100~770W (接続できる工具の消費電力)
最大風量 : 強3.5m3/min 弱2.8m3/min
最大真空度 : 強25.5kPa 弱17.6kPa
集じん容量 : 12L
外形寸法 : 奥行き345mm 幅335mm 高さ415mm
重量 : 6.7kg
コード : アースクリップ付3芯キャブタイヤケーブル5m

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