SLICE

やり始めるとケッコウ奥深い消しゴムはんこ

nico

妹がついに出会ったライフワークとでもいうべき
消しゴムハンコ
成果品のプロポーションを追求していくと
~はんけしくん~の厚みに納得できないらしい
ならばと、やりたがりのアニが一肌脱いだとういうオハナシ

ニーズがあるのになんで販売しないんだ?(失礼、勘違いでした)

はんけしくんノーマル

はんこ職人じゃないんで事情はよくワカラナイけど、はんけしくんの厚みがはんこのカタチになったトキに厚ぼったい見映えでイマイチすてきじゃないらしいのだ はんけしくんの厚みは11ミリ、この半分くらいのが理想で欲を言えば3ミリくらいがサイコーなのだそう(妹の言い分)

どうもコレは妹のみじゃなく消しゴムはんこを作る方々がケッコウぶつかるカベなのだそうで、こんなにニーズがあるのになんで売ってないんだろ?たまーに限定で売ることはあるらしいんだけど、限定になんてしなければみんな困らないだろーにねぇ
で、メーカーへのアンチテーゼも込めつつはんけしくんを2枚おろしにしてみることに 木工好きには一般的な挽き割りを板じゃなく消しゴムでやればいーだけのコトではあるんだけど、素材がゴムってことで多少のコツはいりそーです
下準備その1として、消しゴム表面の粉みたいなのを片面だけ除去します ゴムを痛めないならなんでもいんだけど、ウチでは塗装用のシリコンオフをティッシュなんかに吹いたので拭き取ってます

(訂正) 後日妹から聞いたんだけど、厚みが半分のモノは割高でこそあるけど、フツーに売ってるんだそうです(メーカーさんゴメンナサイ)使ってる分量が半分なら価格も半分?と思いきや、商売的にそういうワケにはいかないのか、ちょい高め それゆえのスライス依頼なのだそう 我が妹ながらちゃっかりしてるのだ

Lアングルは高精度で!

話を戻して、粉を拭き取るのは両面テープの貼りつきを良くするためで、粉が付いたままだとテープがすぐ使い物にならなくなるからです(もったいないのだ)

次に消しゴムの垂直を保持するため、Lアングルを用意します ウチのはアルミの端材なんだけど、あまり一般的じゃないから棚受けなんかを使ってはんけしくんを受けられるくらいのLアングルを作るといーかも

はんけしくんを貼り付けるため、Lアングル側に両面テープを貼るんだけど、この両面テープには少しコダワリがあります 普通の不織布タイプの両面テープは作業後の除去がメンドーなんで、基材がフィルムタイプのテープを使うようにしてます 50ミリ幅ともなると一巻き1000円以上するからムダ使いしたくないんで粉の除去をするワケですね

あとははんけしくんを貼り付ければ準備完了 15枚くらいは両面テープを貼りかえることなく作業を続けられます

バンドソーはスゲー

使う道具は最近ちらほらホームセンターでも見るようになったバンドソー ウチのは消しゴムを切るにはゴツすぎるね ウチのバンドソーの詳細はいずれモーターツールのページで紹介するとして、使うブレードはアサリ付き(左右に少し刃が折れてる)で、なるべく幅が広いブレード(ウチのは16ミリ幅)をオススメします
アサリ付きがいい理由は、切断中にゴムが熱で少しばかり溶けます アサリの無いブレードだとブレードにくっつこうとして抵抗が増します で、むりやり押し切ろうとするとブレードの進行方向がブレてキレイにスライスできないんですね アサリ付きだとブレードと消しゴムの間にわずかなスキマができるんでこの現象が起きません

幅広ブレードがいいのは木工と同様、直進性がいいからです それでも押すチカラ加減が良くないとあらぬ方向に切り進んでしまうケドね
このあたりはもう実際にカラダで覚えるしかないんだけど、何度か失敗すればそのバンドソーに合った加減がモノにできると思います

バンドソーの醍醐味!

モロモロのセットアップが済んだらいよいよカットとなります バンドソーのガイドフェンスをはんけしくんのセンターにブレードが通るように位置決めするのがトーゼンながら肝
目測でおおよその位置に設定したら、試し切りをしながら微調整 
多少はんけしくんのロスがでるけど、一か八かでスライスするよりはよっぽど確実だしね

ウチのバンドソーでスライスした場合、一枚にかかる時間は1分半から2分 もうかれこれ30枚以上切ってるけど、トキドキ押すチカラ加減を誤り、切断面が波打つコトがあるなぁ あと複数枚をスライスするトキは、切りくずの掃除を中間に挟みながらやった方がいいっすね
熱を持つのははんけしくん本体だけじゃなく、切りくずも同様で周囲にまき散るならいんだけど、そのままバンドソーの庫内に入り込み、ローラーに貼りついたりして回転が波打つコトがありました

二枚おろし完了

めでたくスライス完了!
11ミリあった厚みはブレードの厚みを差し引いて約5ミリ 半身になっただけじゃなく、一枚が二枚になるんでお得っすね
ま 得するのは妹だけだね(笑)だって下で紹介する切りくず掃除がアニには待ってるから ま こんなコトでもなきゃ消しゴムをバンドソーで切ろうなんてことにはならないから、スキルアップとしてはいい題材なんでヨシとしましょう

さてお掃除

スライス作業で出る切りくずの掃除がイチバン手間カモ・・・
コレを押し固めたらフツーの消しゴムが3個は作れそうなイキオイです

このためだけにバンドソーを導入するのは現実的じゃないから、ご近所・トモダチなんかに木工好きがいたら事情を説明すれば道具を使わせてもらえるかもしれませんね 

はんけしくんカスタム

切断面はやはり少々筋状の凹凸ができます アサリ付きのブレードが走ったあとだからこればかりはどうにもなりません 更に切れ味が良く、歯数の多いブレードだともうちょい緻密な仕立てになるかもしれないなぁ 

とはいえハンコとして彫る面は片側に平滑面があるんで問題なく、荒れた面は持ち手との接着面にしてしまえば見えないしね
側面から切り口を見て、気になるほどギザギザにはなってないから、コレもまぁ実用上問題ないかと

妹はプロでこそないけど、モバオクなんかでそこそこ売れるくらいは作ってるようです だもんでこんな枚数になっても2年もたないらしいっす
nicoっていう名前でやってるようなんで、何処かで見かけたトキにはひとつゴヒイキに 

あ 妹がはんこと子育てに奮闘する日々を不定期更新中のブログ
「nico的はんこ生活」 
はんこ好きには面白いかもしれないんで覗いてみてください

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