Vmax 燃料計への道 ~下ごしらえ編~

製作にあたり、ケッコウ勉強しましたね

洗浄中

20年近く同じ単車に乗っていると
燃料の減り具合は大体感覚的に把握できるし、ケッコウ正確
そんなワケで燃料計は必須機能じゃないし、不要と言えば不要
全ては新たに仕込もうと用意したデジタルメーターが始まりで
その機能に燃料計があり、それを使えないのがちょい気に入らなかったのだ
しかしながら、燃料計にまつわる何がしに関してはほぼ無知
イジリ始めは学び始めでもあったのだ

そもそも燃料センサーって何してるんだ?

ウチのセンダー

まったくもって無知だった証拠に
当初はVmaxに元々付いてる燃料警告灯用のセンサーじゃダメなの?っていうレベル
結論から言うとダメに決まっていて(笑)、コイツは規定面よか油面が下がった際に反応するだけのオンオフ機能だから
刻々と変化する度合いを拾うセンサー(フュエルセンダユニット)がいるのだな
んじゃ純正のユニットが収まる穴を使って別のユニットって考えたいトコだけど
コレまたNG というのもこのユニットは燃料警告機能だけじゃなく電磁ポンプの動作にも影響してるよーで
コイツが機能しないとウマイこと燃料が供給されないらしーのだな
まぁ 電気に長けた方なら小細工して問題回避できそーなレベルだし
リザーブ状態にしておけばいいっちゃいいんだけども・・・ 何だかね
だもんで、純正のセンダユニットはそのままに、新たなセンダユニットを追加することにしました

ちなみにこの段階でデジタルメーターのメーカー(ACEWELL)さんに何度か相談してまして
純正センダユニットを活用して満タン&ゼロ表示にするアイデアなども頂きました (感謝です)
その際には抵抗値の変動をグラフにしてもらったのを作ってくれたりして、ホント心強かったですね
あ 頼りになるとはいえ、コレにはこのセンダーが流用できるのか?的質問はナシだと思いますよ
改造・流用はメーカーの範疇じゃナイから、あくまで自車に元々付いてる純正を基準に質問っすね
そうすれば的確な回答をしてくれると思います

質問をしつつフュエルセンダを勉強していくうち
よーやく機能の全貌がつかめてきたんで、やはりメーターをキチンと 使える よーにしたいなと
デジタルメーターの機能は改めて別ページで紹介しますが
とにもかくにも新たなセンダユニットがナイと始まりません あたかも純正?にするなら
ココはやはりヤマハ車の中からパーツをチョイスしたいトコロ
でもってよーやく上写真(笑) 通常の単車のよーにタンク底から取り付けるタイプも検討したんだけど
新たにタンクに穴を開けるとなると、漏れ等々のリスクもあります
そう考えるとスクーター等で使われてるタイプで
タンクの上から吊るすタイプのセンダユニットがいーのではないかと
万が一漏れてもタンク上面からなら処方箋も打ちやすいしね
ココからはweb上のパーツリストを頼りに探しまくりの日々・・・
そもそもヤマハ車のセンダユニット抵抗値は何Ω?ってトコロから紐解き
そんなこんなで見つけたのがシグナス125のセンダユニット
もしかするともっとVmaxに使いやすい形状のヤツがあるかもしれないけどね
気になる抵抗値も100Ω仕様でデジタルメーターに使用可! やったね
上左写真は装着位置の検討をしてるトコロ
モロモロのパーツに干渉しない場所を探り、確定したのが大体この辺っすね

穴あけ

NEWセンダユニットに合わせて慎重に穴あけをし、ネジ受けとしてナットリベットを装着
コレらの失敗を想定して、タンクはオークションで落札した程度中の上をベースに進めてます
内部のサビはゼロじゃないものの、うっすらと赤くなってるレベルでまずまずの状態
穴あけ後に残った丸鉄板で錆取り液の能力テストをしたのが右写真
数分後に錆はキレイに消え、下地も荒れてないからタンク自体もOKでしょう ヨシ、本番!

水洗い後

今回使ったのは WAKO'S ピカタンZ っす 以前別車両で 花さかじい も使ったコトがあり
好結果を得られてましたが、コーティング剤とセットだとWAKO'Sが安かったんだよね
右写真は中古タンクの入手後、水洗いをして数時間の状態っす
洗う前はガソリンの皮膜があったおかげでココまで赤くなかったんだけど
中性洗剤で油分を除去した途端、見る見る赤くなってきましたねぇ
ちなみに純正タンクだとこのアングルから内部は見れません
新たに穴を開けたからこそ眺められる、ある意味貴重なアングルっす(笑)

錆取り中

規定の濃度に希釈して温度も高くしてから錆取り液、投入!
で、1日放置後に中を覗くと見事に錆が除去できてました スバラシイ

錆取りアップ

底に見える黒いのは外側を塗った塗料みたいっすね 純正ってマスクしないで塗ってるのか?
タンクは合わせ面(プレス面)付近の錆が定番だけど、コイツも例外なくやられてましたね
高温で処理された部分は組成が変わるんですかね?
ただ、ココの錆取りも場合によってワナがあり、キレイになった途端漏れを引き起こすコトが時々あるのだ
錆が穴を埋めていて具合がよかったトコロで、錆を除去しちゃったもんだから漏れちゃうってパターン
当方が以前やったタンク(6Vモンキー)がまさにそのパターンで
古い車体や程度の悪いタンクに施工する際は注意が必要だね
今回のタンクは問題なさそーでヨカッタ

計量&ルル3錠

ココから少し脱線して、肝心要のセンダユニットの調整に入ります
以前 MODELERS MIND にも書きましたが
この錆取り液を活用して燃料量とユニットの関係をセッティングしたのだ
不純物を除去しつつ500ccずつタンクに戻し、メーターの表示が変わる量を計測
その結果が右写真というワケ
あ この錆取り液、まだ使えそうだから知り合いの方で使いたいヒトがいれば差し上げます
但し、容器は返却の方向で・・・(笑)

決定!

調整の結果、センダユニットはこんな感じになりました
横置きだったフロートは縦置きに、直角に曲がっていたアームは鈍角になり
正面から見ると、純正センダユニットをかわすため少しオフセットさせた状態になってますね
右写真を見ると互いの関係性が分かると思います
また、燃料量が少ない領域に可動範囲を寄せました
たくさん燃料が入ってるトキはそもそも気にする必要ナイわけで
ビミョーな量になったトコロで仕事してくれれば、実用性も高まるのではナイかと
元々容量の大きくないVmaxのタンクだと
小ぶりなスクーター等のセンダーユニットはかえって好都合カモね

下準備中

再びタンクの下処理に戻ります
後のコーティング乾燥のため、ドライヤー乾燥庫(左写真)を準備 コレは説明書の言いつけを守りました(笑)
右写真はタンク表面に施した塗装前の足付け後っす
コーティング後に削りカスがタンクに入るのはイヤだからこの段階で済ませ、錆取り液で内部を洗い流しました

タンクライナー

コーティングは同じくWAKO'Sの タンクライナー を使用
使用した方の評価がおおむね良好だったのと、セット価格に負けました(笑)
色は説明書ではグレーとされてますが、暗めのシルバーっていうのが正確かなぁ
主剤と硬化剤をコレでもかとしっかり攪拌し、タンクに挿入
あとはひたすらタンクを振ったり天地を変えたりしながら、内壁にまんべんなくタンクライナーを行き渡らせます
ココはかなり夢中になってたよーで、施工中の写真がナカッタ・・・

コーティング完了

乾燥庫にて加熱乾燥を終えたのが上写真
ココでふと思いました シルバー的顔料が入ってるコトで、液の流れが把握しやすいのではナイかと
平たくなってるとこは一様だけど、筋状になると少し濃く見えるからね
ハナシが前後しますが、セットに含まれるシリンジ(注射器)は
液をタンクに行き渡らせた後で、余分な液をタンクから吸い上げるために使います
再利用はできないと思うんで、謎のプレイ?には使えません(笑) 念のため

コーティング面はコツコツとした硬さがあり、かなりしっかり密着してますね
一方でこういったコーティングに否定的な考えもありますね
ガソリンに負けて内部でぶよぶよになり、フュエルラインが詰まるんじゃない?とか
何かの拍子でタンクをヘコましたりした際、内部のコーティングが割れ
その破片が悪さをして・・・ 等々、確かにナイ話じゃないよなぁ
とはいえ自分でケーケンしないコトには結論としない主義の当方
ぶよぶよの件は、定期的にチェックすればオオゴトになる前に対策を考えられるし
割れに関しては少なくともVmaxの場合、タンクの納まる場所的にヘコみにくい場所だし
ヘコむよーな状況になったとしたら、そもそも車体が終わってるよね・・・
そんなワケでコーティング実施! なのだな
とか言いつつ、内心は問題が起きませんよーに!と祈ってるんだけどね(笑)

最終仕上げ

最後にウレタンで外側を塗り上げたら、多分最強?のタンク完成!
内部からはタンクライナーが、外側からはウレタン塗料がナットリベットの合わせ面を埋めてるから
多分おそらくきっと漏れないハズ!(祈)

タンク2ショット

現在NEWタンクは無事既存タンクと入れ替わり、ヤマシギ号の一部となってます
タンク換装のオハナシは コチラ からどーぞ

番外編 元々自分が使ってきたタンクはどうなのよ?

オリジナル

タンクにまつわるオハナシとして
そもそも自分が使ってきたタンクのコンディションはどーなの?ってのが気になるトコロ
場所柄、特に何かをするわけでもなく使い続けてきました
気をつけていた点があるとすれば
オフシーズンに限らずガレージにいるときは常に満タン状態にしておいたコトくらい
7000キロ程度の走行距離で購入した中古ですが、コンディションは良好だったんで
前オーナーの使用域は無視できるレベルじゃないかと
さて、自分の使い方は正しかったのか?

イントロダクション?

検証の前に少しだけタンクのご紹介
今更ながらですが、左写真が純正フュエルセンダユニットですね
上の丸筒が油量を感知するトコで、ココが浸かってるかどーかでリザーブに切り替える判断をするのだな
だもんで、少ない燃料で急加速をすると、時々フワっと警告灯が点くのではナイかと
右写真はカナダモデルの特徴? なぜかワーニングステッカーが2枚貼られていて
英語表記の見慣れたヤツと、多分フランス語のタイプ(同じ内容)が貼ってありますね
フランスとカナダは同仕様ってコトなのかなぁ・・・
そーいえばダミータンク上にも2枚貼ってあったな ギモンだ・・・

タンク内部

それはさておき内部である
おそるおそる覗いてみると・・・ イヤ、もう100点あげられるキレイさ!
14年モノのタンクとしてはスバラシイね 我ながらカンドーしましたよ
常に満タンシステム? はコレからも実践していくことにします(笑)
なんせ加工穴がナイから照明をあてつつの撮影ができなくて、写真はイマイチなんですが
目視で見渡す限り、ホントにキレイな状態でしたね(嬉)

コレに上記した加工を施せば高値で・・・ な~んて皮算用をしたりして(笑)
ま ニーズがナイか・・・
コイツをベースにPBCにて増量タンク加工!とか考えつつ(笑)
とりあえず先立つモノもナイので、錆びないように保管っすね!

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