Vmax TANK MOUNT

毎度お馴染みの 遠回りな思いつき? を具現化!

Vmax TANK MOUNT

Vmaxにタンクバッグなんかを取り付けよーと思うと
固定範囲の制約やなんやで使えるバッグにも縛りがあるっていうのは
同車を愛機としてる方ならご存知のとーりですが
そんなトコをうまくフォローしてくれるアイテムとして、バグスターのタンクカバーなんてのもありますね
いわゆるガソリンタンクではないVmaxのタンクは
鍵ひとつでサクっと取り外し可能なワケで、ならばこのタンク自体をバグスター化?
してしまえばいーのではナイかと

そんなアイデアを
バグスターを手にしてから思いついたんだよね・・・(アホ)
だもんで、一度バグスターのコトは忘れてと・・・

今回もやはり可能な限り 純正感 は維持したいトコロ
となると 音叉マーク は必須
ってことは丸い何がしが必要なワケで、かなりアチコチ探し続けまして・・・
ついに ワタクシ好み なヤツ発見!
でもってVmaxに最適化すべくカイゾーにカイゾーを重ね
さもアタリマエのよーな涼しげさで?収まるアイテムへと昇華! してるか?

本家なら Y'S GEAR 的アプローチのアイテム
ならばコチラは WISE GEAR とでも名乗っておきましょーか (笑)

少し出っ張る

とはいえ、まだコイツはとりあえずきっちり収まったっていう段階ゆえ
実用化までにはまだいくつかの作り物もあるため
こんな風に使ってます! 的ご紹介はできないんだけども (汗)
個人的には思ったよかステキに仕上がったので、ちょっとだけ自慢ね

収まり具合

後々その製作工程を紹介したいと思いますが
タンクとの関係性は上写真のとーりで、スペーサーを介して固定してるのだな
コレはそのまま付けると発生するスキマを埋めるためのモノで
エポキシパテで無垢モノを造作 仕事柄この辺は得意ワザっす
どーでもいーですが
ベースとして採用したこのマウント、耐荷重が何と500kg!
ってコトはVmaxをココで吊り上げても理論的には問題ナシですが
間違いなくタンクカバーがめくれ上がるね (笑)

マウント可動01

実際に使うトキは上写真のよーな状態になるのかな?
ココの可動っぷりはカチャカチャ遊ばないよーに工夫してまして
少し渋めに ムニ っと動く感じっすね

マウント可動02

だもんで、上写真のよーに水平状態でも留まれるんだけども
チカラが掛かればひとつ上の写真状態になるんで
使い勝手を見て可動範囲に規制をかけてもいーのカモ

ベースは1号車のタンクっす

3号車に乗り始めて十余年、愛機のペイント妄想はコトあるごとに続けてきましたが
考えに考えた結果が 単なる真っ黒 っていうね (笑)
もはや純正のワーニングステッカーが当方的には最良のアクセント
んじゃ、いっそのコトこのステッカーをグラフィックと解釈してしまおーかと
内容は少しイジりましたが・・・
警告内容は ヤマシギたるもの! と、RBたるもの! のふたつ 何のこっちゃ
ま 本人的には至ってホンキな内容だけどね

重量増・・・

今回のアイテム、フルステンレスのためまぁまぁ重め・・・
コンデジひとつ分くらいの重量増となりましたよ
PBC大将に伝言
車重番付の数値に200gばかり追加しておいてください (笑)

コイツはお気に入りだな



そんなタンクマウントフックの製作工程をご紹介

EY-R50

元々の音叉マークに近しいサイズで、何か良さげなマウントはないだろーかと
探しに探して見つけたのが上写真のヤツでして スガツネ(LAMP)EY-R50 っていうブツ
webで見つけたトキ、音叉マークが絶対ハマると確信! (根拠ナシ)
SCS14ステンレス鋼のコイツは、そもそも船舶等々でヘビーに使われる前提のモノらしく
耐腐食性や高荷重(500kgf)にも対応したタフなヤツなんだけども
手元にモノが届いてまず驚いたのが、掲載写真と実物がちょい違う・・・
というのも、販売してるサイトでは大抵兄貴分となるEY-R60(少し大きいサイズ)が
イメージ写真として使われていてね、まぁ雰囲気が逸脱してないならと気にしてなかったんだけど
興味のある方は一度検索してみると分りますが
何がしを引っ掛けるフック部分のボリューム感とたたずまいが、EY-R50とEY-R60だと違うんだよね・・・
EY-R60の収まりならそのまま使うんだけど、コリャいくらなんでもゴツすぎるぞ
ってなワケで
ココ含めて盛大に改造していく工程を追っていきましょうかね

バレル研磨

コイツは鋳物肌をバレル研磨っていう仕立てみたいで
用途を思えば必要にして十分な見映えではあるものの、ヤマシギ号のパーツとしてはちょい粗いので
リューターやサンドペーパーを駆使してひたすら鏡面化を目指しました
すると、コイツが本来持ってるカタチの美しさが際立ってきた気がするのは自分だけ か?
コレにて表面下地は完成!

テストブラスト

音叉マークは元々レーザーエッチングできればと思っていて
当方好みな 何でも来い!的ショップ (笑) を探してみたものの
ワーク形状にはそれ相応の縛りがあるよーで、こんなヘンテコなオーダーが通る気もしなかったので (汗)
何はともあれイマあるツールでどこまでいけるか?っていうチャレンジ枠に変更
上写真がそのテスト中の状況でして、左がガラスビーズ(#240)によるブラスト処理
右がアルミナ(#120だったかな)でサクっと吹いたトキの肌
シルキーさは俄然ガラスビーズが勝りますが、音叉マークがイマイチ浮いてこないのだな
そういった意味でアルミナの肌はまぁまぁ理想に近く
しつこく吹き付ければもしかして少しは掘り下げられるか?っていう思惑もあり
本気ブラストの下準備開始!

中心冶具

テスト時、音叉マークのマスキングシートを ど真ん中 に貼るのが以外と難しかったので
樹脂板の端材とテグスでカンタンな冶具を作り(左写真)、ワークの中心を探ります
っていうワリにざっくりとマーキング(右写真)してますが・・・ あまり神経質になってもキリがナイのでココはざっくりとね
でもって右写真を注視していただくと
音叉マークマニア(いるのか?)ならビミョーな形状の違いに気付くかと
ネジ穴をバランス良くかわすため、下2本の音叉はホンモノよか少し起こしてるんだよね
ま かなりどーでもいい情報ですが・・・
そんなこんなでブラストの下準備完了!

ブラスト完了!

マスキングシートがちぎれないギリギリまでブラストメディアを当て続けた結果
見た感じでは若干の凹凸を感じられるくらいの掘り込みに成功!
マスキングシートを交換しつつ処理を続ければ、更に掘り込めるとも思ったんだけど
寸分の狂いなく同じ位置にシートを貼れる気もしないので、コレにて手打ちとしました
でもってテキトーにマスキングしてから軽く黒で塗装(右写真)しておきます

色を削り取り

で、塗料が乾いたトコロで表面に粗めのコンパウンドを載せ、磨きにかかります
すると、ブラスト処理で出来た凹凸の窪みにのみ黒が残り、ほんのり黒くなるのだな
真っ黒く塗っただけの方がメリハリはあるんだけども、塗膜の耐久性に疑問符が付くのと
金属感はヤマシギ号的に必須のエッセンスゆえ?鈍いガンメタルを目指したのだな
でもって色を磨き取ったあとの仕立てだから耐久性も問題ナジかなと
これにてベースパーツの見映え側は完了!

裏側の削り

一番最初の裏側写真を見ると分りますが
ベースパーツの裏側は平滑面に取り付けられる前提のため、まっ平ら
でもコレだと地味に曲面が交差するダミータンクにピタっと馴染まないので
モノをタンクに当てつつ、ジャマになりそうな出っ張りに削りを入れていきます
下のネジ座面はかなり削ったなぁ・・・
この作業、武器は左写真のリュータービットで、わりかしサクサクと削れたんだけども
コイツの切り粉がなかなか凶暴でして、肌に付くとチクっと痛みを伴うくらい
だもんで、全身含めてしかるべき防備・養生をしながら削るといーね
ってか、同じよーな作業をするヒトがいるんだろーか・・・
これにてベースパーツの裏側は完了!

OC-6

お次は冒頭に書いたフック部分の検討
当初はPBC大将にお願いして、ほど良いサイズのDカンを作成してもらおうかとも思いましたが
コイツの作成時、PBC大将はかなりの繁忙期で意味不明なオーダーをするのに気が引けたので
何か良さげな代替品がナイものかと再びwebを彷徨い、線径含めて使えそうなヤツ発見!
モノは オーバルキャッチ OC-6 っていうオーバルカン
一見スプリングで開閉するカラビナっぽさがありますが、コイツにスプリングは仕込まれてなくて
開閉は固定してるイモネジを外さないと出来ないっていうコレまたタフなヤツ
でもって後々の工程を思うとココが可動(開閉)するのは何かと都合がいいと判断
ちょいと当初の完成イメージから遠のきましたが、結果的にはいいチョイスだったかなぁ

OC-6 の加工

とはいえ代替品ゆえ、トーゼンそのままでは使えないので、元のフックに仕立てを近づけていきます
元のフックには左写真のよーに中心をキープする出っ張りがありまして
コイツと同等になる加工をしてみます その際、先述した可動するってのが肝で
一体モノなら不可能であろう内辺への穴あけが容易に出来るのだな
また、写真には写ってませんが、線径を合わせるため(6mm→7mm)熱収縮チューブを挿したんだけども
コレも一体モノでは不可能だから、開閉式は何かと好都合だったのだ
コレにてフックの代替品加工は完了!

エポパテ

この時点でダミータンク側に固定したい位置を決め
下側の一箇所だけは決め穴として穴あけ&ナットリベット処理をしておきました
で、下の穴を決めると下側はピタっと馴染むんだけど、上側には少しスキマが発生するワケ
だもんで、そこを補完するスペーサーを作ってみます
モノは20代後半に買ったであろう長期在庫のエポキシパテ(ミリプット)
性能的にはもっといいヤツが世の中には溢れてますが・・・
時々ムダに アリモノ にこだわるメンドーな性分につきご了承あれ
ハナシを戻して・・・
しっかり混ぜたパテを上側ネジ座面含めて盛り付け、下側のネジでタンクに固定しつつ
ムギュっとパテごと押し付けていきます
で、パテが固まる前にネジ穴などをなぞってパテを掻き出したり
ハミ出た余計なパテを除去しつつ、空間ができないように押し付けたりした後
しばし放置・・・
でもって不要箇所を削って出来たスペーサーが右写真
本体の窪みをパテで追いかけてるため、位置決めもパチン!と決まります

スペーサーのディティール

ベースパーツへの収まりは上写真のよーな感じ
必要な部分は残し、ジャマな部分は撤去しつつカタチを整えていきました
穴あけ時に少しエッジが欠けましたが・・・ まぁ 見えないからいーかぁ
あとは#1000くらいまで研ぎ上げ、半ツヤ黒でプシュっといけば
スペーサーの完成!

最終穴開け

残す加工はダミータンクへの穴開けっすね
1箇所は先述したよーに決めてるから、スペーサーを介して残り2箇所の穴位置をトレースし
適宜穴開け&ナットリベットを仕込み、作業は完了!
このナットリベット、純正側の金具にぶつかるのではと思ってましたが
右写真のよーにゼツミョーなクリアランスで干渉が避けられてます コレはラッキー
また、タンクに沿ったナットリベットの角度が適正にならないので
リベットを固定後にボルトを挿し、少しだけ角度を補正してますね
リベットはアルミなので、こういった荒業もある程度は可能なのだな

最終塗装

加工が済んだらいよいよ最後の塗装っす
PBC大将作のレーシングターンテーブルにより (喜)、まんべんなく熱をかけられるのが自慢
しか~し!
この作業、なかなか深い時間にやっていたためか、硬化剤の混合比を間違えてるっぽい!
後々研ぎ工程を経てツルピカになったのはいいんだけども
塗膜に爪を立てるとヘコむんだよね・・・(号泣)
つまり
タンクマウントの加工部はさておき
全ての塗装を剥離するとなると、凹みを慣らしたパテまでさかのぼるコトになりまして・・・
コリャ、オフシーズンまで放置だなと (現実逃避)

見た目はキレイ

そんなワケで、どーせ塗り直すんだからと
先日のカウボーイツーリングでその使い勝手だけでも堪能することに
いやぁ コレね かなり便利なのよ!
脱落防止のコード類を装着する必要もナイからスッキリするし
ギャップを踏んでもタンクバッグがズレる気配ナシ 我ながら快心の出来っす!

帰宅後にバッグを外すと
吸盤型に塗膜が窪んでたけどね・・・(爆) 

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