SDN 樹脂用染料 のテスト (コダワリの遠回り編)&LED作り少々

はてさて、どーしたものか・・・

表側のみ染色

コリャダメだ

レンズの染色テスト中、小さい方の写真で分かるよーに
裏側(内側)に凹凸のあるレンズではその見映えがビミョーってのは コチラ で書きましたが
まぁ 自身のレンズにはナイ造形だし、こんなパターンもあるんだなっていう
ひとつの事象として覚えておけばいーかな程度でスルーしてたんですが
しばらくして
レンズの染色に興味を持ったらしいPBC大将
で、よくよく伺うと
あろーことかドルフィンジャンプ号の純正レンズがまさにこのパターン!
でもって純正のまま濃い目に出来るもんかねぇっていうご相談
うーん・・・ この雰囲気で染色するのは確実にダサくなるぞ・・・
基本的にどMのヤマシギさん、はりきる動機を頂きました!

とはいえどーしたものか・・・
何やかんや考え、ひとつの可能性を導き出したんだけども
簡単に言うと、レンズの表面だけを染めればもしかしてイケんじゃね?ってコト
内側が濃くならなきゃヘンテコ度合いも際立たないんじゃないかと
ココからはそのアタリのチャレンジ話をしてみたいと思いますわ

まずはテストしてみましょーか

マスキング命!

表面だけを染めるとなると、下ごしらえの手間がミョーに多くなりますが
とにもかくにも染めたくないトコをマスキングするのが肝になりますね
テスト用のレンズを預かったんで、そのアタリの準備をしたのが上写真
長時間の施行だと紙マスキングテープは少し不安ですが
数分ならコレでどーにかなりましたわ
ネジ穴・裏面を袋状にマスクした後、テスト時の持ち手代わりになるスポンジを貼り付け勝負!

こんな感じ?

テーマとしては純正色プラスアルファってコトだったんで
赤味を殺さないよう、茶と橙で調色した染色液でトライ
染色時間は・・・ 忘れた (爆) 確か3~40秒くらいだったよーな・・・
でもって完成したのが右写真 濃くするのは簡単なんで、ひとまずコイツを装着してもらうコトに

比較

PBC大将から報告写真が送られてきたので確認すると
上写真のよーな違いがあったよーです
確かに若干濃くなってはいるんだけど(右が染色後)
個人的には 色が丸い っていうんですかねぇ・・・ 少しイメージと違うな
PBC大将的にはもうちょいテイルランプを意識した濃い目でっていう
当方とは違う着地点ながらも 濃い目 っていう共通項はアリ
だもんで、それを おまかせ と勝手に拡大解釈し (笑)
買い直し覚悟で 攻めて みます!

4個同時はちとキツイ

テスト時と違い、今度は4個いっぺんに同等の浸かり具合ってのを考慮しなくちゃイケマセン
で、諸条件をクリアさせたのが上写真 基本的には一枚の板上に4個を固定させてるんだけども
染色液は70度くらいあるため、樹脂板はグネる気配も感じたんでアルミ板とし
板上には、レンズをネジ留めする穴・板下の空気を抜く穴・レンズ内の熱気を抜く穴があり
熱気抜きには煙突状にパイプを追加してます そのアタリの理由は後ほど
あ アルミ板を円としたのは 煮込み鍋 への収まりを考慮してのコトっす

両面テープは大事

最初はゴム板を抜いた先にレンズを押し込んで染色液の進入を防ごう!
なんていうよくよく考えると無茶なパターンを思い描いてましたが
せっかくのネジ穴を利用しない手はナイので路線変更
で、レンズとアルミ板の合わせ部分には細切りの両面テープ(3M超強力)を貼り付け(右写真)
加えてネジ留めでガッチリ密着させときます
後々明白になりますが、ココの両面テープはケチっちゃダメね

色の違い

写真だとあまり分かりやすくナイんだけども
左写真、左下の単体レンズがテストで染めたヤツで、上の4つが染める前の純正色
テストレンズは、言われれば確かに違うかな?っていうくらいの染め具合です
色の丸さ へのアプローチとして、今回はストレートに 茶 だけでいくことに(右写真)
黒と違い、茶も他の色同様にじんわり染まる印象なので
濃い目でいっても調整が利くかなぁと

プラスアルファ

染色直前、アルミ板の四方にスペーサーを追加 レンズが底付きしないギリギリに調整しました
こーするコトで、何も考えず鍋底に押し付けるコトが出来るのだな
このスペーサーの固定で100均両面テープ(1mm厚)を使ったんだけども
お湯には弱かったぁ・・・ 3Mにしとけばヨカッタぁ・・・
あ 水に浸さないなら100均両面って案外使えるね 高荷重用途じゃなきゃ十分カモ

いざっ!

前置きが長くなりましたが、いよいよ本番!ってのが左写真
レンズの固定ボルトを数本長くしてたのは、このよーに押し付ける際役立つと踏んだのだ
で、板下の空気抜きから染色液が出てくれば、レンズが一様に浸かってるっていう判断材料になり
その染色液がレンズの熱気抜きから進入しないよう、煙突状にしてあるのだな
賢いよーなバカっぽいよーな・・・
右写真は数回に分けて染色した後の状態ね 浸けた時間はトータル2分くらいかなぁ
少なくともテストレンズよりはハッキリ濃くなってるのが分かるかと

完璧な防水処理

ワタクシ的に最も収穫があったと感じた点は上写真
レンズを外した後の両面テープのアップなんだけども
レンズからはみ出たテープも染まる状況の中、完璧に染色液の進入を防いでる!
そんなワケで 表面のみの染色 は大成功!
なんだけども・・・

技法の成功と、仕上がりの満足度は必ずしもシンクロしないのだ

結局・・・

PBC大将がウィンカのボディも置いていってくれたんだけども
ボディ内にはリフレクター的メッキパーツが仕込まれてないコトもあり
レンズを組み込むと素通しで見るよか暗めの見映えとなるため
都度組み付けながら色目を確認してたんだけども、どーにも 色の丸み が気に入らない
何が足りないんだろ?・・・
表面のみの染色には成功したものの、目的はあくまで カッコ良さ なのだ

ココでまた思案・・・
そもそも染まり度合いがゆっくりしてる 茶 であれば、黒のトキほど急激な変化は起きないハズ
ならば、裏面を染めたとしても変化に調整が利くのではナイかと
だもんで、テストレンズの裏面を思い切って染色してみると・・・

アレ? 解決してる・・・ 狙った感じになってる!
見るアングルで 甘く 感じた色の濃さが、ほどほどに上乗せされつつもやりすぎてないこの感じ!

結局、きっちりマスキングして仕立てた表面染色をぶっ飛ばし
全体浸け込みを数分っていう、通常パターンで十分イケた事実ね・・・(号泣)
負け惜しみを言うなら
表面のみ2分、全体を2分っていう特殊な工程を経て得られた結果ではあるんだけども
おそらくは全体3分でそこそこ近い仕立てになった気も・・・

まぁ 手間はさておき、素材のノウハウがイロイロ得られたコトを良しとして
TMU的には裏面凹凸のあるレンズは 茶 で行け!っていう総括をさせてもらいましょう

PBC大将、いい色のヤツ出来ました! (多分)

染めが済んだんで仕立てましょうか

磨き工程

レンズはPBC大将から預かった時点で表面の文字が削り取られ
それ相応にキッチリ磨かれた状態だったため、コチラで下処理ってのはありませんでした
あとは染色後の表面変化がどうか?ってのが染色第2のハードル
カッサカサにツヤッ気を無くしちゃったりすると、磨きもひと仕事だからね
このレンズに関しては、染色液が若干 かじる 感じかなぁ
基本的にコンパウンド(ハード1)で復活させられるレベルなんだけど
場所によっては再度研ぎ出し(#2500程度)をしてから磨きっていう部位もあったな

コレは使えます

今回のコンパウンドは エフ2→ハード1→ハード2 で磨き
最終仕上げは右写真のプラスチックポリッシュにて完了って感じ
コイツは当webサイト初登場なんだけども
クルマ用途で数年前から活用してるヤツで、レンズはモチロン、ドアバイザーなんかでも活躍してますわ
成分表記は特にされてないんだけども
多分ワックス成分が入ってるっぽい 多少の研磨力も備えてるんだけども
当方の目的は、磨きというよりはレンズ表面の触感? とにかくスベスベになるのだな
ワックス分を擦り込むカタチになるためか、施工後の持続性もそこそこあり
キッチリ磨き上げたあとのレンズなら、後の手入れはコイツだけで十分カモ
右写真には合わせて使うべき!っていうプラスチッククリーナーも写ってますが
樹脂材向けにブレンドされたコンパウンドって感じかな?
小傷相手(かすかなスリ傷)なら、研磨力が強くない分使い勝手がいーんですが
ウチのよーにレンズを研いでから研磨みたいなパターンだと、通常のコンパウンドで十分
だもんで、コンパウンドを持ってない方にはこのセットをオススメしますが
コンパウンドを所有&それなりに使えてる方ならプラスチックポリッシュ1本でコト足りますね

あ ハナシは変わるんだけども
レンズの染色・洗浄が終わったら、表面はモチロン裏面もキッチリ乾燥させておいた方がいーね
特に今回のよーな凹凸のあるレンズ裏では、ウェスで拭うだけだと取りきれない水分が残るんで
コンプレッサーがあるならエアで飛ばすか、缶のエアダスターで飛ばすのもアリ(左写真)
自然乾燥でも問題はナイけど、1日くらいは放っておくゆとりを持ちましょう
社外品ウィンカーならともかく
純正品の高気密なウインカーだとレンズ内に湿気を持ち込むコトになるため
水気が残ってると、せっかくの高気密が裏目に出ちゃうのだな

いいねぇ

何はともあれ
当方的には満足いく仕立てとなり、あとはPBC大将の判断となりますね
もっと濃く! とか言われるカモ (笑)
久々に見た 電球 で光るウインカー・・・ やっぱり電球色はいーっすねぇ

うんうん

ってな感じでPBC大将に完成の報告をしたトコロ
いてもたってもいられなかったんでしょーか (笑)、PBC大将の参上!
早速交換し、比較したのが上写真ね
ひとまず屋内での見映えはイメージ通り! テイルランプの純正色に寄り添う色合いに
おじさんフタリは小躍り寸前ですわ (病)

顔つきヨシ!

純正のままでも十分引き締まった顔つきでしたが
ちょっとだけ色目を落ち着かせると、更に車体との一体感が増した感じ
マルっとウィンカーごと交換するのも楽しいですが
こーして素材のポテンシャルを引き上げる作業も、なかなかどーして楽しいのよね

いいでしょう!

屋外チェック OK!
気になっていた 色の丸み もほぼ解消され
オレンジ感は維持したまま ドルフィンジャンプ号 の一部となってる様に
ココまでのはりきりが十分に報われるのだな
ヤマシギさん、久々のグッジョブ!(笑)


光らせられる状況にあったのが良かったのか悪かったのか?

ひと遊び

上まででピシっと締めたハズだったんだけど・・・
ココからはレンズ話から脱線し
ちょっとした出来心から始まった、当方の 青くない白 問題?への迷走です
自己満度高めな内容につき、読まなくてもいーです (笑)

久々に電球で点灯させたウインカーを眺めてるうち
手の届くトコにあった同規格のLEDバルブを光らせてみたくなり、点灯させたのが上写真
世間で言うところの 白LED は、やはり青いねぇ・・・ ふーん・・・

比較

光源でこれだけ色が違えば、レンズを介してもトーゼン違いがあり
右が電球で左が白LEDによる点灯
電球色は赤味を増長させ、LEDは赤味を減らしてるコトが分かりますよね?
また、まんべんなく光る電球に対して
指向性の強いLED(コイツの場合)では場所で明るさの強弱がハッキリしてますな
とはいえ、LEDでも 見る光 と考えれば視認性は十分以上にあるし
真正面から見た場合、何なら電球よか凶暴な光りっぷりです 無論、車検もOKでしょう
装着にあたっては、年式によってウインカーリレーの交換が必要だったりしますが
その手のリレーは沢山売られてるから問題ナシ
発電(蓄電)能力が高くない車両なら(Vmax含む)LED化に魅かれるのも頷けますな
しかーし!
当方はこの 青い白 が苦手、明確な理由はナイけどとにかく落ち着かないのよ
とか言いつつ
規格的に電球色なヤツを発見できなかったヤマシギ号のウィンカーは未だ 青い白 なのだ
あっ!

脱線はいつしかオリジナル?LEDバルブ作りへ・・・

PHILIPS4000K

数年前より当方お気に入りLEDバルブに認定?してるのが左写真のフィリップスものでして
T10規格ながらかなり明るく、色味も4000Kってコトでゼツミョーな電球感?
ハイワッテージバルブにリレーをかまして グワッ と明るくしたトキのよーな電球感とでも言いますか・・・
コイツは色味に加え、耐久性っていう点でもクルマのナンバー灯で数年使いっ放しな状況ゆえ
モノとしての信頼度もそこそこ高いのだ コレ、何気に大事よね
で、用意するもの
T10LEDバルブ・自作用バルブソケット(S25(BA15s)・今回は平行ピンタイプ)・サイズを合わせたゴムワッシャー
ゴムワッシャーは コチラ で紹介してるガスケットパンチャーによりガシガシ作成できます
コレ、ホントに大活躍しっ放しなのよ

何をするかは大体検討がつくかと思いますが
要するに、T10規格のLEDをS25規格(口金BA15s)にしてしまおうってハナシ
この目的を簡単に達成できるアダプターってのも存在しますが
アレは全長が長くなりすぎるキライがあるし
そうでなくても電球よりは緩めな勘合具合になりがちなLEDバルブ(特にT規格)ゆえ
振動等々による不具合がちょい気になるんで、当方的にはNGかなぁ

とにもかくにも、コレが出来ればついに 青い白 と決別できるのよ!そーなのよっ!

一応断面状況

独りコーフン状態ですが・・・
一応その成り立ちを解説すると、左写真上のよーな感じで口金に収まるんだよね
プラス線はバルブの真下へ、マイナス線はゴムワッシャー外周へってな感じで曲げ
不要になったT10差込み部分の一部をニッパーなんかでカットしてるのだな
通常、プラスマイナスを間違うとLEDは点灯しませんが
PHILIPSがエラいのは、マイナス側に黒い線が入ってるのだ (右写真)
最近は極性不問なタイプもあるよーですが
そこよりは色味や耐久性を追及していただきたいっていうのが個人的見解

ステップ1

市販品LEDバナシはさておき
ネタが揃えばあとは組み付けるだけなんだけど、左写真はゴムワッシャーを2枚収めた状態ね
口金内の右側にチョロっと見えるのがマイナス側のスズメッキ線
でもってプラス線は右写真のよーにソケット穴から出しておきます 自作モノ口金は穴が開いた状態なのだ
で、プラスマイナスの所在が確認できたら、耐振動性の瞬間接着剤を口金に沿って流し込みます

完成!

で、三枚目のゴムワッシャーを押し込み&接着、プラス線側のハンダ付けが出来たら完成!
LEDバルブの胴体をゴムワッシャーで半分近く覆うため、排熱の問題はあるんだけども
今回使う場所はウィンカーなんで、とりあえずコレでいーかなと
常時点灯ならアルミワッシャーなんかで放熱フィンを足せばイケると思う

一応やってみた

蛇足ながら、アルミ板(0.5mm厚)で実際にフィンを作ってみました
もしかして光を反射して照射範囲を広げるのでは?!とか淡い期待をしましたが
考えてみると発光点よかかなり後ろだとほぼ意味ナシ (爆)
しかし、放熱フィンと捉えるとそれ相応に仕事はしてますね
ただ、LEDバルブが点きっ放しで30℃に達するまで10分近くかかるコトを思うと
少なくともウインカバルブとしてフィンは不要かなぁ
まぁ 心配性の方には一応オススメしておきましょう (笑)

いざ点灯!

素子の小ささから発光点こそ小ぶりですが、明るさはご覧のとーりでまぁまぁ強烈
コレで数ワットだもんなぁ・・・

電球との比較

電球との比較をしてみました(右が電球っす)
指向性の広い電球はさすがにどこから見てもまんべんなく明るいって感じで
まだまだ若いモンには負けんわい!とでも言いたげな雰囲気 (笑)
大丈夫、アナタを支持するヒトはまだ世の中に沢山いますよ

うーむ一概には・・・

見下ろしたアングルでは電球の とめどない明るさ が2歩はリードしてますが
正面から見ると少し事情が変わってきまして、写真だと大差ないんですが(右が電球っす)
視覚的にはLEDの方が 眩しい って感じたんだよね
あとは直射日光下でどう見えるかも要確認ですが
対向車・後続車がウインカーを見るのは大体正面からだろーから
多分イケるよーな気がします
純正の大振りなウインカー&S25電球相手にコレだけ勝負になってるなら
ヤマシギ号のブレッドウインカー(小さめ)だと十分使えるのではナイかと

あと、忘れちゃイケナイのが色味ね
電球と比較してもほとんど違いがナイってくらいの電球感!
まぁ このために加工したよーなもんなんで (笑)、単純にバンザイなのだな
LEDを意識させないLED化・・・ こんなコトが可能になったってコトは
LEDカルチャーもずいぶんと成熟してきたんですねぇ・・・
と、識者ぶってみる午前1:00 (苦笑)
深夜奇行、サイコー

結果、不要となった 青い白 LEDがどんどん在庫化してる状況は一旦忘れ (汗)
脱線もたまにはいーぞと・・・

LEDバルブ改

レンズ染色のお題をLEDバルブで締めるのもどーかと思いますが・・・
やはり ヒトのため、それは自分のため なのよねぇ (笑)

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