RB racing oven No.032

ひとまず塗料の性能は引き出せたよーですよ

缶チェック

温度管理がキモとなる焼付け塗装釜ですが
手作り感100%の我がレーシング?オーブンはなかなか具合がいーよーで
上写真はお約束となる空き缶テストの結果っす
ブラスト処理後にガンコートを塗装、後に170度前後で1時間半焼付けといった手順
で、缶をつぶして再び広げたり、ドライバーでブスっと挿しても塗料の剥がれナシ!
薬品テストはアセトンとワコーズの塗料剥離剤でチェック コチラもクリア!
どーにか塗料の性能は引き出せたみたいっす ヤリィ
そんな仕上がりを可能にした立役者であるレーシングオーブンを、鼻高々にご紹介(笑)
熱源等々のオハナシは以前MODELERS MINDに書いたんで
気になる方は コチラ からどーぞ

ハイテク感?を意識した箱作りをローテクで・・・

焼付け中の状態加工穴

安物のメタルラックをベースに、外周をアルミ複合材で覆っただけの箱なんだけど
製作は思いの外サクサクといけましたね 複合材のカットがバンドソーで容易だったのと
角をアングル材で覆う分、寸法管理はある程度アバウトに進められるから
大体このくらいかなぁってノリで組み上げられたぞ

正面にある丸パーツ 左上は住宅設備で使われる換気口(開閉式)で
高くなりすぎた庫内の温度を排出するのが目的
シャッターを開けると手をかざせないくらいの熱風が出てきます
右下の透明パーツは耐熱食器のガラス蓋で、庫内の状況を覗くのが目的
ま 覗けたトコロで何ができるワケじゃないんだけど(温度計の確認くらいだね)
なんかさぁ 見てたいじゃん それだけの理由っす(笑)
左写真が焼き入れ中の状態 デジタル温度計 の投入で、すこぶる温度管理が楽になりました

リベット留め扉裏

箱の構成は基本的にリベットで、棚板と共締めする固定のみボルトとしました
正面扉の裏は右写真のよーな状態 あまりキレイじゃないけど
熱をなるべく逃がさない為、パーツの周囲を耐熱アルミテープ(300度対応)で養生してます
地味に苦労したのが耐熱食器へのボルト穴開けで
ガラス用のドリルビットは耐熱(強化)ガラスに歯が立たず
結局コンクリート用のビットで水をかけつつ(冷却目的)じっくり穴開け
不要と言えば不要な覗き窓の設置でしたが
イチバン緊張感のある作業だったカモ(笑)

庫内の様子中棚のフォロー

庫内は左写真のよーな感じで、一見ソレっぽいでしょ?(笑)
有効寸法で大体600×440mm、高さが330mmといったトコロ
単車のパーツならケッコウ使えるサイズだと思います 扉のヒンジ近辺も熱モレ対策を施してます
平モノ置き及びパーツ吊り下げ目的で中棚を配したんだけど
この棚は可動を考えてネジ留めしてません ただ、通常のメタルラックで使う樹脂の固定パーツだと
熱に負けて溶け出します だもんで、右写真のよーにワイアリングして吊ってます

垂れ壁クローズ!垂れ壁オープン!

コイツのキモ?となるギミック部 サイドの垂れ壁(可動式)っす
製作当初、ココがナイ状態で完成となり庫内の温度上昇を試みたんだけど
140℃前後で上がり止まりしてしまい様々なテストの結果、たまたま端材で転がってた複合材をあてたトコロ
グイグイ温度が上昇していくのを確認! 深夜に大コーフンでしたね(笑)
ある程度温度が上がるまでは左の状態で、温度を下げたいトキに右の状態にします
名付けて セレンディピティ - 7cmの垂れ壁 - なんつって

複合材の弱点

製作コストを抑えるため、壁材をアルミ複合材(アルインコ製3mm厚)としましたが
腰材は問題ナイものの、天板はやはりかなりの高温になるため
内部の樹脂が軟くなって多少歪んでしまう模様・・・ ココは要改善だなぁ
もし同様の箱を作るなら天板だけはアルミ板や鉄板の方がいいっすね

箱のサイズや高さ設定は実のトコロ業務寄りで
温風ヒーターの柔らかい熱を取り込むコトで、模型パーツの乾燥に応用できるのだ!
コレで冬場や雨季の熱問題がかなり解消されましたねぇ 我ながらスバラシイ

只今独自のノウハウ充填中!

ブラスト下地

堅牢なガンコートの塗膜はかなり薄め
だもんで、ワークの下地状態で同じ色でも表情がまったく変わってくるよーです
このアタリはwebで検索してもなかなか詳細にありつけません ま ノウハウの要だしね
ココまでくればアレコレ妄想するよか実体験するのが最短の道っす
上写真はアルミナでブラスト処理したラジエーターの網なんだけど
アルミナ下地はイメージしていたアガリとちょい違うかなぁ
初投入したSATIN BLACK(半ツヤ黒)は半ツヤと言いつつ7分ツヤといった具合で
やや凹凸の残るアルミナ下地だとビミョーに安っちい見映え
この辺はそのヒト、もしくは車両の全体像で変わるから断定的なコトは言えないんだけど
オレ的には ナシ だもんで、ガラスビーズ下地としたトコロ
ゼツミョーな平滑感と7分ツヤがドンピシャで、思い描いていたアガリにかなり近づきました
多分平滑度が上がれば上がるほど、塗膜の食いつき度合いが落ちるんだろうけど
先述した缶チェックレベルでは問題なかったっすね ならば見た目重視でしょ

プリヒート

塗装時、常温で塗れないコトもないんだけど
何らかの方法でワークをプリヒートしておくのがベスト 大物ならヒートガンでもいいけど
ウチには半べそで入手した 近赤外線乾燥機 があるじゃん!
コレなら熱をかけたまま塗装もできるから願ったり叶ったりなのだ
道具の用途が枝分かれしていくヨロコビの瞬間 だねぇ

いっちょアガリ

そんなこんなでSATIN BLACKの超個人的質感に区切りがつきました
アルマイトでも通常の塗装でもナイ感じがケッコウ気に入ってます
ラジエーター周辺パーツのガンコート処理、完了!
肝心のラジエーター本体・・・ まぁイロイロやってしまいまして(涙笑)
只今モーレツにその遅れを取り戻してる最中っす
そのオハナシはまたいずれ

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