PROXXON スーパーサーキュラソウテーブルで使う刃物達

サーキュラソーの応用度を増幅させる立役者だね

NEWアイテム

サーキュラソー導入時に合わせて手にしたチップソーがとうとう破損して
新たに違うモノを手にしたトコロ、いくつか気付いた点アリ
カタログからは読み取れない感覚をどこまで伝えられるかは、はなはだギモンですが
ウチで活躍中のチップソー達の得意・不得意を自分なりに解析しました
刃物導入の参考にでもなればなぁとか言いつつ、単なる備忘録カモ

最初に購入した 木工・アルミ用チップソウ(No.28736)

初代チップソー

サーキュラソーの導入と同時に手にしたチップソー 外径85mmのチップソーってことで、木工具として見るとかなりのチビサイズなんだけど、ホビーソーとして捉えると恐ろしく凶暴に見えなくもなく、やたらコーフンした記憶がありますね
チップ部分の幅は1.2mmで24山、用途はアルミ・木材で薄板用とのこと 下記しますが、薄板用っていう意味を別のチップソーを使ったコトでようやく理解できました コレを理解しないまま使い続けた結果、下写真のよーにチップのひとつが欠け落ちてしまいました コイツを使ってイロイロ切りましたね 木材・アルミはモチロン、発泡塩ビ板や塩ビ板、ケミカルウッドなどなど 薄板用途を無視して厚みのあるモノもガンガン切りました

そこで気付いたんだけど、厚モノを切るため刃を大きく出して作業してみると、切ってる途中や切り終わりで切り口が振れるんです 回転数の調整で振れを抑えるコトはできたんだけど、トキドキ思い出したよーに振れてとまどいましたねぇ 解決策はあるのかぁ?

昔っから使ってる 丸鋸刃 細目(No.28020)

No.28020

ウチで紹介してる ミニカッティングソウ でも使ってる長い付き合いのブレード 外径50mmでアサリ無しの100山、厚みは0.5mmです 比較的安価でどこでも入手できるってのと使い勝手の良さは模型屋的にかなり特筆できる点かな 模型作りで欠かせないのがプラ棒の切断なんだけど、アサリ(刃が左右に折れてる状態)がナイんで寸法の微調整がしやすいのと、細い棒(0.5mm角など)でも束ねればキレイにカットできます
切り口はちょい分かりにくいんだけど下写真のよーな状態 アサリがナイ分、刃の胴体が部材に触れ続けるんで多少のナイフマークは残るんだけど、作る上で困るほどの傷ではないと思います ちなみに下写真は2.5mm角棒を5本束ねたモノ 実物は写真よりかなり小さいです(見てるモニタサイズにもよりますがね)
下記するチップソーを入手するまでは発泡塩ビ板やアクリル板なんかも切ってました 但し3mmくらいまでが限界かな プラ棒なら6mm角くらいまでゼンゼン平気なんだけど、板材のよーな長尺になると切断面が接し続けてるうちに刃がカジり出します

部材の粗取りには十分使える 木工用ブレード(No.28731)・丸鋸刃 荒目(No.28016)

No.28016

スーパーサーキュラソーに標準で付属してくるのは大きい方の木工用ブレードで、小さい方は後で買い足したモノ 小さいながらもコイツで木を切ると建築現場から聞こえてくるよーなチュイーン!って音にシビれます(笑) サイズは大きい方で85mm(80山)アサリ幅は1mm 小さい方で58mm(80山)アサリは同じく1mm
どちらも昔ながらのノコギリのよーな刃先で、下写真のよーに刃が交互左右に折れてるのが分かると思います このため、ビミョーな寸法設定をしようとすると刃の突端で採寸する必要があり、模型用途としてはちょい面倒なブレードではあるんだけど、木材をザクザク切りたい時には活躍しますね 上で紹介した細目ノコ刃で厚い木材を切ればあっという間に焦げ付くんだけど、アサリのあるコイツならまったく問題ないです
安価な部類なんで、ガンガン使いたい あるいは昔ながらのアサリ付きを極めたい方にはいいノコ刃だと思いますね

新規導入に発見アリ 木工用チップソー(No.28733)・アクリル板用チップソー(No.28732)

NEW model

最初に紹介した木工・アルミ用チップソウ(No.28736)のチップが欠けたコトで、新たな刃物を物色 で、以前から目を付けていた木工用チップソー(No.28733)を使ってみようと、プロクソン(キソ パワーツール)のサイトを覗いてみたところ、新製品でアクリル板用のチップソー(No.28732)が出てる! こりゃ業務上使ってみないとね
まずは木工用チップソー(No.28733) 最初に使っていたヤツの 振れ を解消するなら刃物自体の剛性が必要なのではないかとシロートなりに解釈 そこで目に止まったのがコイツで、チップの数が少ない分(12山)、チップを支える部分の強度がいかにも高そう チップ数的に木工用っていう縛りはできるけど、重要なのは切り出した材料が使いものになるかどーかで、コイツはかなり使えます 切れ味等は下記します
もひとつのアクリル板用のチップソー(No.28732)はチップ数が多く(30山)いかにも樹脂板用っていう感じ コレも詳細は下記しますが、どちらもチップのアサリ(幅)は1.6mmと厚め はてさてどんなもんなんでしょうかねぇ

新規導入刃物を手にしてすぐ気付いたコト

違い01

入手して実際にブレードを触ってすぐ感じたのは、厚みの違い 元々使っていたチップソー(No.28736)の胴体厚みは0.75mmなのに対して木工用チップソー(No.28733)は1.0mm アクリル板用のチップソー(No.28732)に至っては1.1mm コレはカタログからは得られない情報だったねぇ わずかコンマ数mmの違いではあるんだけど、触れてみるとブレード剛性感の違いはハッキリしていて、いかにも堅牢そうです

コレは最初に購入した木工・アルミ用チップソウ(No.28736)がダメってことじゃなくて、薄板用と的を絞ることで極力厚みを少なくしたと思われ、それぞれが目的に応じて最適化されてるんだと思います つまり自分は最初っから使用目的に適合したブレードを使ってなかったってコトだね(汗) 薄板用のブレードで厚モノを切ればそりゃ振れるわなぁ・・・ 結論として、チップソーに関してはなるべく用途に見合ったブレードを用意するのが近道ではないかと(アタリマエか) 

実際の切り口に見る、刃物の特徴など


ココからは実際の切り口を見てみることに それにしても切り口の写真って難しいねぇ

発泡塩ビ板の切り口

まずは発泡塩ビ板(3mm厚)の切り口 左が細目ノコ刃で右が新規導入したアクリル用チップソー
どちらもシュパっと切れてるんだけど、刃物が触れ続ける細目ノコ刃は
切り口が磨かれたよーにテカってるのがわかると思います(ナイフマークも残ります)
それに対してアクリル用チップソーは素材へのアタリが確認できないくらいにシュパっといってます
コリャすごいね 
発泡塩ビ板に関しては中がスポンジ状になってるんで、あえて細目ノコ刃を使い
気泡感を埋めるっていう逆説的な使い道もあるね

アクリル板の切り口

次はアクリル用チップソーで本丸のアクリル板(2mm厚)を切った切り口
回転速度・刃の出し量等を間違えなければサクっといけます 
多少はナイフマークが残るかなぁ イロイロ試してはみたんだけどねぇ
でも磨きこめば消えない傷ではないから十分実用性アリっす
アサリ幅が1.6mmもあると、切るっていうよりは1.6mm幅で彫り抜くって感覚
切り終わりにチュン!って素材がはじかれる傾向があるんで、少し慣れが必要カモ

木片切り口01

お次は木工用ブレード(No.28731)によるSPF材のカット具合
若干ナイフマークは残りますが、建築現場サウンド萌えの方にはオススメです(笑)
角がささくれてないのもポイント 扱いに慣れれば木材はコレで十分カモね

木片切り口02

用途がちょい違いますが、木工・アルミ用チップソウ薄板用(No.28736)でのカット具合
さすがチップソーなだけあって切り肌はかなり滑らか 角が若干ささくれますね
薄板しか切らないんであればコイツの万能度は捨てがたいモノがあります

木片切り口03

大トリは新規導入の木工用チップソー(No.28733)によるカット
切り口は刃物が新しいってことで上の薄板チップソーで切ったモノより更に滑らか
同じくらいの年数使っていればおそらく同等の切り口だろうなぁってくらいの違いかな
イチバンの違いはやはり剛性感 手に伝わる感覚は実に頼りがいがあるもので
音もやや低めでこういった軟木なんてワケないって感じ
硬木になるほど違いが出てきそうです さすが専用品って感じ

とまぁ、あまり参考にはならなかったかもしれないけど
手元にあるブレードの特性を自分なりに解析してみました
まだ使ったコトのないダイヤモンドブレードも導入検討に入ってるんで
その際には追記します!

回転数はケッコウ大事っす

回転数の表記

スーパーサーキュラソーの特徴として、モーターの回転数を調整できる点があるんだけど、様々な素材をカットする前提の場合、この機能は必須かもしれません 
例えばアクリル板なんかを高速回転のまま切ろうとすれば、切り始めでエッジが欠けるコトがあったりなど、素材に応じた回転数を設定する必要があるのではないかと 今回新規導入したアクリル板用のチップソーも、回転数が速すぎればやはりその傾向があったし、切り終わりではじかれる可能性も高かったからね メーカーがスーパーサーキュラソー用として販売してるのも頷けるのだ
もひとつ大事なのは刃の出し具合 2mmの板を切るのに下写真のよーに刃を出す必要はないし、危険度を抑える意味でも出すべきじゃないね 刃の出を必要最小限にして素材との接点を最小にしておけば刃にかかる負担も最小になるし何より安全です

コレらを踏まえてこの道具を使うと・・・ 面白いよーに高精度の部品が作れますよ!

刃物の収納

蛇足ではありますが、刃物が増えてくると収納も考えなくちゃイケマセン ウチではこんなスタンドを作ってブレードを重ねてます ブレードの中心穴は10mmで、軸に使ったパイプはタミヤの8mmパイプ コイツを板に差し込んだだけなんだけど、ブレード一枚分のスペースに閉まっておけるから便利っす ブレードとブレードの間にはドーナッツ状のスポンジを緩衝材として入れてます コレはDVD等のメディアをスピンドルケース(50枚入りなど)で買うと中に入ってくるヤツを流用 穴径がちょうどヨカッタのだ 
弱点としては目的のブレードが下にあると上のブレードを一度取り出してからって流れになることかなぁ 50mmサイズと85mmサイズで分けてもいーかもね

今回用途を絞ったブレードを導入してみて感じたのは、万能タイプは万能にあらずってことかな 対応レンジの広さって意味では万能なんだけど、突っ込んだ使い方をしようとしてるなら、用途は絞った方がいーのかもしれません とはいえ安くないしねぇ・・・ 

 

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