LION STIKA SX-8 (ROLAND STIKA SX-8)

コイツのおかげでイロイロ学びました

STIKA SX-8

元々PCカンケーには後ろ向きなニンゲンで
塗装関連の記事にコイツの兄貴分であろう大型カッティングマシンが紹介されていて
その能力に魅力を感じつつもまずパソコン・・・ムリっしょ
ってな感じで見て見ぬ振りをしていたんだけど
30を超えて職場を変えたコトでmacを触らざる得なくなり、半ば強引にPCの猛勉強
で、ある日突然にPCの扉?を開くことに成功!(謎)
となるとコイツを使わない手はないねってコトで導入!

コレね ホントにいーのだ(笑)

LION STIKA SX-8Lのシロート的解説

セッティング

導入したコロはmac(OS9)で稼動させていて、マックでは付属のカッティングソフト(Dr.Stika Plus)は使えないんで、アドビ イラストレータに対応したプラグインソフト(Roland CutChoice)を使い、イラストレータ上でデータを作ってそこからカッティングするという流れでしたね windows上で使ってる現在もこの流れは同じです だもんで付属ソフトの知識はゼロです(笑) ココから下の工程もイラストレータをベースに進んでるんで、もしかするとあまり役立たないかもしれませんね

コイツは既に旧モデルで、現行モノはSV-8Lという品番です 見た目も単色でスッキリしていて新モデルのほうがカッコイイっす イチバンの違いは付属ドライバ等が現行のOSやソフトに対応できるようになった点でしょうね ウチのはmac時代、コイツがOSXに対応してないがためにOS9環境をひたすら固辞してたんだけど、マックが突然ご臨終となり、泣く泣くwindowsに移行 肝心のイラストレータもウチのステカはver.10までが限界 新規導入を検討してる方はそのあたりをしっかり考慮してください

コイツの基本はローランド製のようで、ローランドとLION事務器の2社から同じモノが品番違いで出てるみたい LIONモノは品番末にLが付くようだね ブランドイメージ的にはローランドの方がカッコ良さげだけど、安くなるのはLION製だね だからウチのもLIONブランドです
STIKAには扱えるシートサイズで3モデルあり、ウチのは幅18~20センチのシートに対応してます とはいえ実際に切れる範囲は15センチ程度だからご注意を 長手方向は1メートル以内になってるけど、それ以上の長さを切った経験アリ このアタリはトライ&エラーを繰り返してモノにするしかないかなぁ(PC環境およびSTIKA本体設置環境で違いがあると思われるため)
上写真はカッティングシートのセットアップ状態です シートの水平垂直に気をつけつつ、シートを規定のポイントまで左横のノブを回しながら送ります シートの種類によって厚みも様々なんで新規シートの場合、電源ボタンを長押しすると写真下のようにテストカットしてくれるんで(見やすいようにカス取り済みです)、刃先の具合をあらかじめ確認しておきます キレイに切り抜けてるようならOK そうでない場合は刃先の出を調整してテストカットをしつつセットアップします 

プリントデータとカッティングデータは扱いがちょい違います

ジャイロプレーン

カットするまでをカンタンに 題材はオヤジの愛機ジャイロプレーンです そう、ウチのオヤジはホントに飛んでるオトコなのだ(笑) それはまたそのうち イラストレータ上でデータを作成する場合、プレビュー画面(左)で通常は作業すると思うんだけど、印刷なんかはこのままプリントされるから問題ナシ、でもカッティングマシンでは輪郭を形成するパス(線)を頼りに切り抜きます なので絵が出来上がったら必ずアウトライン画面(右)に切り替えてパスの状態を確認した方がいいっすね 余計な線や点があると律儀にソレも切ってしまいます

ジャイロプレーンアップ

具体的にはプレビュー画面だと左図のように図案背面に余計な四角や線等があっても見える絵に影響はないんだけど、カッティングマシンはコイツもしっかり拾うんで、右図のようにデータをキレイにするため、アウトライン画面で確認しておくのが安全かなぁと

ファイルメニュー

データの準備が出来たら、いよいよカットします プラグインソフトをインストールすると、イラストレータのファイルメニュー内にカット・プロットという項目が増えます ココからRoland CutChoiceを呼び出し、カッティングマシンにデータを送ります

Roland CutChoice

Roland CutChoiceを呼び出すと、カット・プロットの画面が出るんで、シートに対するデータの配置を必要があれば調整します この画面内でカッティングマシンの微調整がイロイロできます 余白の設定やデータを追いかける精度・速さなどなど プリンターのプロパティ画面をイメージしてもらうといいかな モロモロを確認できたらデータ送信! ウィーン カチカチ ニューン (稼働中の音を再現・・・)

無事カットが済んだら・・・すっごいアナログ作業が待ってます

カス取り

カットが済んだから全て完了!ではなく、ココから今度はニンゲンが頑張らなくてはなりません カッティングマシンはあくまでシートを切っただけなんで、不要な部分を抜き取ります(あまり好きなコトバではないけど一般的にカス取りという工程っす)
この難易度は図案の精密さに比例して高くなりますね 10センチ角の文字ならなんてことない作業なんだけど、写真のように細かい絵を作ってしまった場合、カッティングそのものよりカス取り工程の方がやっかいカモ
こういったデータの場合、写真のように周囲を四角で囲ったデータにしておくと何かといいです まず剥がす範囲が絞られるから作業がしやすいってのと、図案に対して水平垂直が出てるから、下写真のように図案を拾うシート(今回はマスキングテープを使いました)を水平垂直に貼れるんで、最終的に何かにこのステッカーを貼るときのガイドとして有効だからね とまぁ かなりざっくりではありますがステッカーになるまででした 図案の大小に関わらず、やることは基本的に同じっす

只今業務中!なのにサイトを更新してる理由

バラバラ・・・

元々私物のマシンだったんで居住区のPCからカット作業していたんだけど
そのPCを会社用に下ろすため急遽作業場にマシンを移設する必要があり
やり始めたら稼動させるための手間がケッコウ山盛り・・・
オマケに定期メンテナンスも始めちゃったもんだからさぁタイヘン
これで新規業務なんかやってきたらソッコーでやってたコトがアタマから消えていくんで(爆)
ココからはカンゼンに自分へ向けて・・・(涙)

分解01

本体前後のカバーは写真左のノックピンを外すコトで取り外し可です
カンタンに外せるってコトは、定期的に手入れしろ!ってコトだね

分解02

左右のカバーはタッピングスクリュで取り外し可 
右側のスイッチユニットは爪を解除すれば取り外せます コレで完全フリー
とはいえ機能に支障がない限り、ココに施す手入れはホコリの除去程度かな

蛇足

蛇足ながら背面の入力ポートはパラレル 別売の専用ケーブルを使えとのこと(SX-UP2)
コレがなかなか高価で軽くイラっとします 本体だけじゃ動かせない状態で売るのはいかがなものかと
まぁ当時はUSBがまだ完全に定着してた時期じゃないからわからなくもないんだけど
そんな声を反映してか、現行モノはケーブルが同梱されてます スバラシイ

左右カバー内はともかく、ココは定期的なチェックをすべきっす!

整備

ココはイチバン念入りに手入れする部分なんで拡大可能な画像でいきます ノックピンを外すことで現れるシャフト類は一年に一度くらいは手入れした方がいいですね 上写真はシートを押し引きするのに重要なローラー部で、シャフトのローレット加工してるトコと樹脂ローラーの間にシートが通ります カット中、ひんぱんにシートを前後させるんで、ゴミやホコリを噛み込むコトがあるワケです まずはココの清掃

次に本体後ろ側のシャフト カッターホルダーを左右に動かすための軸なんだけど、マシンのカット精度が不安定になってきた場合、まずココを疑っていいでしょうね 特に新品時からまったく手入れしてない場合、おそらくなんだけどココには固めのグリスが塗布されてると思われ、それがしっかりホコリを吸着していて動きを渋くさせるようです なのでウチでは定期的な注油を前提にテフロン系の潤滑剤を塗ってます ウチのを初めてバラしたトキ(使用2年後)、あちゃーってくらいにホコリを噛みこんでいたんで、所有していてノーメンテの方は動きが悪くなる前にチェックしておくことをオススメします

作業場仕様に向けて行ったモノ作りなどを少々

キッチンペーパーホルダ

カッティング作業に慣れててくると、シートはロールで購入した方がかなりお得ということが分かってくると思うんだけど、あらかじめロールから必要分を切ってマシンにセットアップするとどうしてもムダが出るワケ(押さえ込む余白を必要とするため)
だもんでロールのままマシンにセットアップできないかと考えたトコロ、メタルラックのオプション品であるキッチンペーパーホルダーが何やら使えそう ってことで上からロールのシートを吊った状態にして必要分のシートを引っ張り出しておけば、カット後に使う範囲だけを切り出せます コレ、我ながらナイスアイデア(笑)

実はコレ、居住区でマシンを稼動させてたときに(メタルラック上)思いついてずっとこの仕様で使ってきたんだけど、作業場の木天板上でも同様に使えます 作業はカンタン ホルダーを装着したい天板にしかるべき穴(6mm径程度)を開けて差し込めばOK
シートの使用量も必要最小限になるんで、経済的だしね

送り出しプレート

本体への加工は特にないんだけど、STIKAオーナーには定番の背面シート送りプレート自作くらいですかね 元々STIKAの背面には何も付いてないんで、皆さんイロイロ考えてスムーズにシートが動くようなプレートを作成してますよね ウチのはというと、スムーズに下に落ちるようラウンドしたプレートを装着してます

モノのベースはシートを巻いてる芯材のダンボール柱で、コイツを1/4に切り出した一辺を素材として活用 不足する直線部をウッドラックの積層で補い、表面に滑りのいい紙を貼り付けて本体に固定してます どんなパターンであれシートがケーブル類に引っかかったりしないような工夫って意味では同義ですね マシンの設置箇所によって背面の事情も様々だからメーカー的に何も付かないってのは分からなくもないんだけど、何かこうメーカーならではのアプローチが欲しい部分ではありますね ウチのように奥行きはないけど縦に余裕がある設置の場合、この構成は有効だと思うんで参考に!

天板の穴

そもそもこのレイアウトはロールシートの丸みグセに逆らわないコトでシートの動きをスムーズにってのが命題 メタルラックだとスキマがまんべんなくあるんで、シートの行き先を誘導させやすいんだけど、木天板の場合何らかの通り道が必要になります だもんで、天板の奥に切り欠きを入れてシートの通り道を確保しました ココにスムーズに導くためのラウンドプレートなワケです
1メートルとかの長尺モノになると背面の状況も無視できなくなりますが、この仕様だとそのアタリの対応も問題ないっすね
あとは作業場に合わせてマシン本体のお色直しってことで、紫外線で若干日焼けした本体淡色部分に、いつものダイノックフィルム(カーボン柄)を貼って完成! 最近はどうもダイノックフィルムでお茶を濁してる気がするなぁ・・・

近いうち、実際に使ってるカッティングシートのインプレなんかもアップできればなぁと 乞うご期待!

サービスデータ

LION事務器 STIKA SX-8L (RolandブランドではSX-8)

動作範囲 : 左右160mm 前後1000mm 使用可能なシートサイズ : 幅200~215mm 長1100mm以下
動作速度 : 12~40mm/sec. インターフェイス : パラレル(IEEE1284 ニブルモード)
外形寸法 : 330(幅)×165(奥行)×105(高)mm 重量 : 2.1kg

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