KEIBA MP-665 メタペン & ピックツール少々

コレ一本で全て解決!ってワケにはいかないけど、キレイな仕立てを目指すならアリな工具っす

MP-665

2011~2012年の冬は、普段スルーしがちな場所の手入れをしようと思い
前脚がバラけてるコトで見やすくなったラジエーターに目を凝らすと
思ってた以上にフィンがアッチ向いてる状態・・・
コレじゃせっかくの大容量ラジエーターも仕事半分じゃん 全然ダメじゃん
ってコトで以前から知ってはいたものの
ココまでの道具はいらねーなって思ってたコイツを導入するコトにしました
数箇所程度の補修ならやはり無くてもコト足りる道具なんだけど
補修箇所が山盛りの場合や曲がりがエグい場合などには
強い味方になってくれるってのが使ってみての印象かなぁ

KEIBA(マルト長谷川工作所)MP-665 メタペン

MP-665

KEIBA×Team LeMans のダブルネーム?が表記されてる本体
調べてみるとTeam LeMansからKEIBAへの働きかけによって実現したツールだそうで
現場のニーズを具現化した商品なのかもしれないね
KEIBAの工具は好んで使ってるんでコレに限らず色々所有してるんだけど
コイツもやはり例外なく先端部の作りが秀逸っす
曲がった先の幅は約3mmで、閉じた状態の先端は0.5mmっていう薄さなんだけど
チカラをかけたトキに先端がひしゃげるよーな感覚はなく
合わせ面の精度も言うに及ばずピタっと閉じます このアタリの信頼度がゴヒイキの理由かな

使用前整備

先端の曲がりは60度で、使ってみると分かると思うんだけど
ラジエーター等が車体に付いた状態でアプローチする場合、この角度は作業性に貢献してくれます
ラジエーター単体になったトキも同様で、例えばストレートのピンセット等で長時間作業すると考えた場合
手首がケッコウしんどくなるハズなんだけど、この角度になってるコトで楽チンなのだ
逆に言うと、ピンセットでコトを済ませるのなら先端に角度の付いた何がしを選ぶといいのではないかと

挟む相手が極薄素材ってワリにメタペン自体の可動部はケッコウ渋め
スプリングの仕込みもナイんで握力だけの開閉となるから
スムーズな動作を得る為、潤滑剤を可動部に吹き付けて1日放置っていう下ごしらえをしました
ココは個体差もあるんだろーけど、用途を思うとこの渋さは少し気になります
ただ、上記の作業をしたコトで問題はほぼ解消したから
手にして気になった方にはオススメしておきましょう

作業中

エグい曲がりの場合、メタペンだけだとちょい用が足りませんねぇ

ゲッ!

フロントタイアの真後ろにある修正前のフィン・・・ ヒドイでしょ?
メタペンの先端がいくら薄くても、ココまで曲がってるとムリヤリ挿し込むのはちょいキケンっす
だもんで、メタペンが入りやすくなるよーにフィンを開く作業が必要になります
そのためにウチで使った道具達をチラっとご紹介

GRIOT'S

まずは洗車アイテムなんかで有名なGRIOT'Sのマイクロピックツール
コレは15年以上使ってるんだけど、仕事に遊びに大活躍してますねぇ
イマでも手に入るのかなぁ 持ち手部分が細くて金属ってのが個人的にはお気に入り
先端が針のよーな剛性感で繊細な作業時、持ち手が金属なんで指先でビミョーなタッチを感じ取れるのだ
大きなチカラはかけられないけど、カプラから配線を抜き取るトキなんかにも大活躍します
その中で今回の作業に使ったのが右写真のヤツ 少しだけ先端が曲がってます

PB 7680

お次はPBのピックツールセット(7680)
コチラはGRIOT'Sとは対照的に、ある程度強いチカラをかけるトキに使ってます
安物でも用が足りる部類の工具ではあるけど
先端があっけなく折れたり曲がったりする安物を経てコイツに辿り着きましたね
曲がりのあるタイプは固着したゴムパイプ類を抜き取るトキなんかで大活躍しますが
今回はこの中からストレートタイプ(7676 メヌキみたいな感じだね)がスタメン入り

フィンの内部イメージ

バラしてみたワケじゃないから、上のイラストは必ずしも正確ではないんだけど
ウチのラジエーターの場合、内部でフィン自体に2箇所穴が開いてました
つまり正面から見た 曲がり は穴の手前部分ってのがほとんどなんだけど
場合によっては入り込んだ小石が悪さをして、正面からはさほどひどくないのに
中でグニャっといってる場合もあります
適正に風を通そうと考えると、この内部含めて整列させないと仕事半分なのだな

下作業

そこでピックツールの登場となるんだけど
まずはGRIOT'Sの先端を写真くらいのアングルで差込み、裏に飛び出るかを確認
途中で引っ掛かった場合、曲がりもしくは小石・ゴミがジャマしてるから
指先の感触で判断しつつ小石なら手前に掻き出し
フィン曲がりならそーっと挿しこんで内部の曲げを補正していきます
PBは主に正面からみたクネクネ部分のRを整える作業で使います
写真のよーに端部にツールを当てて少しチカラをかけてやると
不整形だった折り返しがキレイなRに再生できるのだな
あれ?メタペンが登場してないね(笑)

実作業01

曲がりのないトコロは、清掃って意味でも前述した作業で十分にコト足りるんだけど
曲がりのひどいトコロでいよいよ真打の登場となるワケっす
左写真の真ん中アタリを例に作業を進めてみると、まずはピックツールで折れをある程度補正

実作業02

でもってメタペンの登場! フィンを挟みながら上下にストロークさせて歪みを矯正していく感じ
フィンはご存知のとーりクニャクニャの柔らかい素材だから
慣れないウチはチカラ加減でしばらく戸惑うと思うし
終わりのない旅?的数のフィンを前に気絶するかもしれないけど(笑)
ヒトは成長するイキモノです(謎) 3列もやると全ての工具がスムーズにリンクし始め
ペースもアガリも我然向上するから、むしろ楽しくなってきます(ナチュラル・ハイ・・・だな)
ま この心理はドMの当方ならではカモしれませんが
32列を全て修正し終わり、マジマジとラジエーターを眺めると
もういかにも冷やしそーな雰囲気出ちゃってるなぁ

あ ラジエーターって裏もあった・・・

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