BOSCH PST680EL 電動ジグソー

機動性・切断方法のバリエーション・安全性などなど、万能といっていい道具 だね

BOSCH PST680EL

切断工具という意味では、電動丸ノコよりは電動ジグソーの方が長い付き合いで
比較的安価なのも手伝って若いコロから手元にあった道具なんだけど
木工を突き詰めていくと、改めてこの道具の万能度ってのを再認識
オマケに最近のジグソーは昔に比べてすこぶる快適なのだ
日曜大工でもムダにならない道具だと思うから
ライトユーザーの方で、もし丸ノコかジグソーかで悩んでるなら
最初はコッチを手にすることをオススメします

ウチでは BOSCH PST680EL を愛用してますよ

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コイツを導入したのはかれこれ4~5年前だったかなぁ 本域で木工をやり始めたコロで、それまで使っていたリョービのDIY寄りのジグソー(15年くらい愛用)がついに力尽きたため、新規導入しました 後になぜかリョービ物を修理しちゃったんで2台体制ではあるものの、BOSCHの快適度を知ってしまってからというもの、ほぼリョービの出番がない状態・・・(知り合いの方で使いたいヒト!アゲます)
何はともあれコイツもBOSCHブランドとしてはDIY仕様(たいていプロ仕様と2ラインありますよね)で、シリーズカラーのグリーンをベースにして握り部分などにラバーの黒でアクセントを付けたオシャレ?さんです 本体の他にハードケース付きです わざわざケースを紹介したのは、コイツに付随するオプション物(別売)もしっかり収納できるココロ配りがされてる点がスバラシイと思ったからで、ウチのような出しっぱなしにできるヒトはともかく、使わないトキはキッチリ片付けたいヒトにとってこのケースは重宝するのではないかと

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コイツの何がどう便利かというと、もうどのメーカーでも採用してる工具を使わなずに行えるブレード交換 一昔前にいちいちドライバーを使って交換してた経験のあるヒトには、コレだけでもかなりカンドーできます
で、BOSCHはというと自社開発したSDSシステムにより、上写真のようにブレードを差し込むと下写真のようにロックされ使用可能な状態に 逆に赤い部分をちょいヒネるとブレードの固定が解除されるという快適機能 ってかSDSって何よ?と思い調べてみると、ドイツ語の Steck Dreh Sitzt(差し込み 回すと 固定される)の略だそうで、まさにこの機能ってコトだね(笑) ダ、ダンケシェーン・・・
ジグソーのブレード以外にもこのSDSを採用してる道具がいくつかあるようです(ハンマドリル等) ココの扱いはメーカーによって様々だけど、どんな方式であれ工具いらずでブレード交換ができるのは作業のリズム維持って意味でもアリガタイ機能だね

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本体を寝かせて観察してみます 座面プレート内にあるネジを緩めるコトで、ブレードガイドと座面プレートの角度調整(角度切り)ができます 座面プレートはDIYモデルということで残念ながらプレスの鉄板 コレ自体の強度に問題はないんだけど、ガイドに沿わせてカットなんて場合、サイド部分の当たりはちょい頼りないかなぁ やっぱりプロモデルが欲しいなぁなんて思ってたら、知らないうちにコイツの後発でPST800PEなるモデルがアルミプレートにオービタル運動や無段変速&6段変速などなど、ウチのに付いてたらなぁが全て実装されたモデルが出てる!(涙)オマケに価格差わずか1000円・・・

気を取り直して・・・後部には集じん機に接続できる差込みがあるんだけど、手持ちの日立製集じん機との勘合が一致しないんで、塩ビ板とハーネステープで差込径を調整してます ジグソーって道具もなかなかダストをばらまく道具で、ココから集じんするだけでかなり作業環境がキレイなままコトを進められますね

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集じん機に接続しない場合、ヨコのダイアルをブロア側にしておきます こうしておくことで切断線上のダストを吹き払ってくれるのだ(但し撒き散らしますけどね)
とはいえ一昔前ならフーフー吹き払いながら切り進めてたコトを思えば、コレまたアリガタイ機能だね 下写真はダイアル位置を間違えてるんだけど、集じん機に接続した場合に最大限効果を発揮するアイテム、透明防じんカバーっす 本来多少なりとも撒き散るダストをカバーで囲うコトで強制回収するという、意地でも作業場キレイ!仕様なのだ
実際使うと確かに盤面上の9割はダスト回収してます(スバラシイ) でもね、ジグソーってブレードが盤面下に飛び出すから、床にはダストが多少落ちるね(笑)

ウチではブレード交換がわずらわしくなるのと、切断箇所が見づらくなるという理由で、このカバーは付けてません それでも集じん機に接続すればそれなりに回収してくれます

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上でチラっと書いたニューモデルPST800PEには無く、コイツには付いてる機能としてレーザーマーカーがあります フリーにカット作業をするような場合、ジグソーがどっちに向かってるかを確認するにはとても便利な機能です 丸ノコなんかと違って、切断材に接触してる部分が少ない分、小回りが利く代わりに一定方向を維持しにくいっていう弱点をジグソーは持ってます ガイド等に沿わせればその限りではないんだけど、ガイドが使えない場所でなおかつジグソーじゃなきゃ仕事にならないようなシーンで、こういったマーカー機能はとても重宝するのだ
ウチは模型屋といいつつ便利屋的活用をしてくれるクライアントも少なくなく、既成什器の中に潜って穴開けたりなどなど、いわゆるプロに頼むほどではないけど、自分じゃムリっていうような作業依頼が時々あるワケ そんなトキこの機能はケッコウ活躍するのだな つまり逆に言えばフツーに使うためにさほど重要な機能ではないってコトだね 
だから後発のPST800PEには付けなかったんだと思うなぁ (憶測だけどね)

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コイツにはピークスピードを段階調整できる機能こそないけど、無段階変速の電子制御が装備されてます だもんでスイッチを握りこむほどに速度が上がるという使い勝手なんだけど、浅く握ればゆっくりも動かせるからそれなりに便利 ってかこの機能が欲しくてコイツにしたくらい かつてのリョービ物はスイッチを入れた途端満開になる電源ボタンでしかなかったんだけど、コイツはバイクでいうところのスロットル操作に近い役割が与えられていて、素材へのダメージを抑えたり、下写真のように下穴ナシで素材に四角穴開けなんてワザを使うトキ、ゆっくり動かせるとわりかしカンタンにできるワケ
コレはランダムな曲線切りで臨機応変に速度を変えられるっていうシーンでも役立ちます 最大スピードをキープさせる場合には、スイッチを握りきった状態でヨコのボタンを押し込むコトでスイッチが握った状態で保持されるんで、長い距離を切り続ける場合に有効 解除するにはスイッチを更に握るコトで行えます 長く使う一台を選ぶならBOSCHじゃなくても 握り に追従するスイッチが付いたモデルがゼッタイオススメです

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ウチでは掃除のジャマになるんで外しちゃってるんだけど、座面プレートと本体の間に入るブレードケースが装備されてます こういう部分に小さいトコだけどDIYユースらしいココロ使いを感じるね ちょい使いのヒトにとって、無くしちゃったりするコトがあるかもしれないブレードが、ちゃんと本体に装着されていれば安心だしね
肝心の収納能力は、110mmまでのブレードなら4本収納できます 一般的な長さのブレードなら問題なく入る寸法かな 収納方法もなんだかしっかりしていて個人的には好きな作りだねぇ SDSに対応したブレード付け根の凹凸を利用してピチっとハメ込んでるんで、万が一にも脱落したりしません

周辺パーツの充実っぷりにBOSCHのホンキを感じます

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ウチには数種のブレードがあるんだけど、BOSCH(なんで今回はボッシュじゃなくてBOSCHって書いてるんだろ・・・)にはかなりの種類があります 同じ木工用でも切れ味を優先したものから切り口のアガリを優先したものまであり、更に木の種類で枝分かれしていて、目的に合った何がしが多分見つかるのではないかと 
また、最近はBOSCHのブレード形状に合わせた規格でジグソーを販売してるメーカーもあるから、本体は他社でもBOSCHのブレードが使えるなんて場合もアリ 確かにコレだけ充実してたらその方が商売としては効率的だもんね
あと便利だなぁと思うのは、かなり長いブレードも存在してるとこ 上写真手前がごく一般的な長さのブレードなんだけど、奥のモノはその1.5倍くらいはあるからね まぁ長くなる分精度っていう部分は多少犠牲になるんだけど、プロモデルになるとそこを改善した機能が装備されていて、ものすごく魅力的です 
コイツが万が一壊れたら・・・今度こそプロモデルにする!

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変り種ってとこでちょいヘンテコなブレードをご紹介 ウチでは素材としてマテリアルで紹介してるウッドラックや発泡スチロールなどを使うことがあるんだけど、そういった素材に対応したブレードがあります 見ての通り、刃がギザギザじゃなくてナイフのように鋭利になってます でも想像してたほどシュパっと切れる感じじゃなかったかなぁ 発泡スチロールに関しては切れるんだけど、ブレードが行き来するトキのキューキューって音がかなり不快です(笑) 他にもアルミに対応したモノや薄い鉄板に対応したモノなどなど対応レンジの広さには感服しますね  

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コイツのオプションとして、バリ止めガイドってのがあります ジグソーはブレードを上下させながら素材を切っていくんだけど、その際切断部直近の部分は抑えてるモノがないから素材の切り口がささくれてきます(素材によりますが)
そいつを抑えてやろうってのがコイツの狙いです 確かに抑えてるだけに素材によってはまったくささくれないモノもありましたね(SPF材等、軟質の木材)逆にまったく意味のない素材もあったりで、実際に使ってみないと有効かどうかはヒトそれぞれのようなパーツなんだけど、色んなコト考えるなぁって思いますね

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最後は使えるオプションその2として、円曲・平行ガイド(品番:2 607 001 069)をご紹介
使い方は写真のとーりで、ベースプレートに装着して上写真は平行ガイドとして、下写真は円のカットガイドとして使用可能 
平行ガイドは200mmまで、円は半径径80mm~205mmまで対応するみたい
但しコイツは使い慣れるまで少し練習がいるかもね 平行ガイドとして使う場合、ジグソー本体をどの方向に押し付けながらカットするかに慣れが必要 円をカットする場合もチカラ加減を間違うとブレードにムリがかかって真円にならないコトがありましたね
ま それをモノにするのが工具いじりの面白さなんだけどね

ってな感じで切り口のアガリは丸ノコに一歩劣るものの、切り方のバリエーションはかなり幅広く、対応素材も豊富ってのがジグソーの魅力っすね それゆえにカテゴリページで書いた、切断工具はどれかひとつ!なんて縛りがもしあったとしたら・・・ 
・・・コイツってワケです(笑)

サービスデータ

BOSCH PST680EL
電源 : 単相AC100V(50/60Hz)  消費電力 : 500W  ストローク数 : 500~3000min(回/分)
ストローク幅 : 22mm  傾斜切断角度 : 左右0~45° 質量 : 1.7kg
最大切断能力(厚さ) : 木材68mm アルミ15mm 軟鋼板6mm
レーザー波長及び出力 : 635mm 1mW未満(レーザークラス2)

 

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