ワイヤーストリッパ いろいろ

この便利さと確実さを知ってしまうと手放せません

ワイヤーストリッパ

クルマ・バイク、住宅設備に家電、はたまた仕事にと
配線・結線時に欠かせない道具なんだけど、突き詰めていくと
万能モデルでは万能にこなせないシーンがワリとあり
結局、的を絞った道具が必要になるなぁというのがモロモロを使っての実感
でもってコイツは要するに刃物 だもんで、あまりケチると
大事なケーブル・ハーネスを傷めるコトになりかねないんで
よーく吟味する必要があるね

ENGINEER ストリッパー PA-30

PA-30

まだ若いコロ、似たしくみのストリッパを100均的な店で発見 使ってみるとすこぶる快適で、コリャいーもんだなぁと しかし安物ゆえ、すぐに切れ味が落ちてケーブル端がクチャクチャに・・・ で、同様の機構で作りのいい物がないかと探して見つけたのがコイツ 現在はエンジニアブランドで同じモノと思われるのが供給されてるんで品番を転用したけど、自分で購入したトキには別ブランドだったような・・・
この手のストリッパはとにかくサクサク作業を進めたい向きには快適この上ない使い勝手で、機構をカンタンに言うと逆エイリアンの口?的動きをします 外アゴでケーブルを固定した状態で中アゴ(刃付き)のみがスライドし、外皮(被覆)のみを切り離します
でもってコイツには中アゴ内にストッパー(赤い部品)が付いていて、この位置を任意に調整すれば皮ムキの長さを5mm~25mmの範囲で調整できるのが特徴  背面のダイアルはケーブルを固定する強さを調整するもので、ケーブルの被覆(外を覆うビニールっぽいとこ)のタイプに合わせて強弱を最適化できます

LOBSTER LS55 ワイヤーストリッパー

LS55

出張先で上のPA-30を紛失したと思い、泣く泣く代替品として導入したのがコイツです 後にPA-30は手元に帰ってくるんだけどね(笑) で、ほぼ同等の機能を持つコイツは、まず見た目が地味(爆) PA-30から見て華やかさに欠けるね ま ワイヤーストリッパに華やかさが必要かどうかはともかく、玄人好みな外観ではあるね 但しご安心を プレスハンドルではあるものの、そこはロブスターだからね 作りや動作に関してはしっかりしてるし、刃の切れ味も良好です 背面ダイアルのキャプションは細線~太線という表現になってるから、直感的に理解しやすいね キャプション右ヨコのスリットは、ダイアルの動きに連動するパーツを確認できるから、現時点でのポジション確認が可能 コレは親切 ただ、PA-30にはあった赤いパーツ(ストッパー)がないのが残念!中アゴには一応目盛りが付いてるものの、ストッパーにぶつけるだけで長さ調整が完了する方が断然便利 価格からすると付いていてくれてもよさそうなモノなんだけどなぁ 惜しい!

PA-30とLS55の地味な比較 (コレ、読むヒトいるのか?)

切れ味うんぬん

ほぼ同等の機能を持つ2台なんだけど、使ってみるとビミョーではあるものの確かな違いがあります 背面ダイアルを適正にセットして、それぞれにケーブルをストリップさせた比較なんだけど、ケーブルの被覆に付く跡にわずかな違いがあります 適性値なんでその差はわずかなんだけど、違いの原因は外アゴの構成にあります PA-30の外アゴには金属の平爪が付いていて、わずかだけど出っ張っている分強固にケーブルを押さえますが、仮にセットアップを強めにしていた場合、この平爪が悪さをして被覆に傷を付けてしまうんですね それゆえに多種のケーブルを使用するような状況では気をつけなきゃイケマセン 
それに対してLS55はアゴ全体でケーブルを押さえるんで、被覆のつぶれ方が一定 仮にセットアップを間違えていても傷が入るってとこまでいきません わずかな違いではあるものの、無視できないポイントではないかと コレでLS55にストッパーが付いてたらカンペキなんだけどなぁ

KNIPEX 12 62 180 自動ストリッパー

KNIPEX 12 62 180

某工具店のプレオープン時に初めて見て、ワイヤーカット部分の切れ味にビックリ!
コイツは同ブランド内では廉価版となるモデルで、他にも数種あるようです プレオープンという空気感に少しおのぼりさん気味だったのか、カタチがカッコイイからなのか、ついつい散財したのだ(笑) 機能は上で紹介したもののとほぼ同等で、支点・作用点等のレイアウトが異なるくらいかな 上のモデルに使い慣れるとこの配置に少し違和感があるんだけど、慣れるとコレはコレでよく考えられていてなかなか快適 刃物の切れ味・ワイヤーストッパー等、上モデル二つの長所をひとつにしたと言っていいモデルかも
外アゴによるケーブルの押さえ方も独特で、山と谷の間で押さえ込む感じ 被覆へのダメージも極めて少ないんで、価格値はあるかなぁと コイツには上記したモデルのような背面ダイアルによる調整が無く、オート調整ってことらしいんだけど、コレは好みが分かれるトコロ コイツが許容する値からはみ出たケーブル類ではまったく押さえが利かなくなる傾向があるんで、例えばクルマ専用とかバイク専用っていうくくりは必要かな

HOZAN P-945 ワイヤーストリッパー

HOZAN P-963

たいていのケーブルは上記した3モデルのどれかでコト足りてたんだけど、業務等でしばしば活用するようになったLEDなんかの配線では、少し大味な仕事になりがち というのも扱う電流がわずかな分、線自体がかなり細くなって上記したモデルで皮ムキを実践すると、つぶし切るようなアガリになるワケ つぶすってことは多少なりとも内部の電線も引きちぎる傾向になるから、それはやはりマズイ
で、結局原点回帰のようなトラディショナルなワイヤーストリッパーに戻ってきました
とはいえHOZAN製のコイツはかなりの切れ味です 対応電線で数種類あるんだけど、コイツは極細線寄りのモデルです だもんでまぁたいていの細線なら楽勝で皮ムキできますね コレは自分のポカなんだけど、このシリーズには表記にも数種あり、間違ってAWG表記のモノをチョイス(汗)詳しくは下記しますが、日本のSq表記に慣れてるとコイツはイチイチ不便だ・・・同じレンジでSq表記のモノ(P-960)ってのがちゃんとあるんで、用途で選ぶといーですね

AWGとSqってどーいうこと?

AWG・Sq換算表

一般的によく目にするのはSq(スケア JIS規格)で、導線の断面寸法を数値化したものだから想像しやすいんだけど(0.5sq⇔0.5mm的な)、オーディオ類のケーブルでたまに目にするAWG(アメリカンワイアーゲージ UL規格)は少し特殊 8AWGを境に線が細くなるほど数値は大きくなるんで、慣れないとこんがらがってきます オマケにヨコの換算表はあくまで参考値 外皮の種類や導体の種類・巻き方や単線・複線で値も前後します それらを全て把握するのはシロートにはムリっぽいんで、作業時に使う範囲でサイズ換算と許容電流を知っておこうかなと 
ウチのバイク達だと大体0.75sqを下限としてメインアースで3.0sqくらいまでを使ってると思うんだけど、最新バイクはデリケートなユニットを搭載してるからもっと細い線を使ってるカモね いずれにしても許容値を越えた使い方はキケンだから、自作配線などは注意が必要ってコトだね もっとちゃんと勉強しようと思ったけど・・・アタマ沸いた

サービスデータ

ENGINEER エンジニア PA-30 ストリッパー
ストリップストッパー調整範囲 : 2~20㎜ 対応断面積 : 約0.5~5.5m㎡ 重量 : 206g

LOBSTER ロブスター LS55 ワイヤーストリッパー
対応断面積 : 0.1~5.5m㎡ 重量 : 220g

KNIPEX クニペックス 12 62 180 自動ストリッパー
ストリップストッパー調整範囲 : 6~18㎜ 対応断面積 : 0.2~6.0m㎡ 重量 : 151g
交換パーツ : 替刃一対(No.12 69 21 EAN.4003773060093)  長さ調整ストッパー(No.12 69 23 EAN.4003773067115)

HOZAN ホーザン P-945
適合電線 : 単線 AWG 26/22/18/16/14/12 より線 AWG 28/24/20/18/16/14 重量 : 80g

powered by Quick Homepage Maker 5.1
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional