トーコー 近赤外線乾燥機 ハンディプロモ SIR-812T2

どーでもいーですが、コレ ストーブじゃないっす (でも暖かいケドね)

	SIR-812T2

ウチで行う作業に広い範囲で使えそうな道具として
中古の赤外線乾燥機を入手しました しかもかなりヤレ気味なヤツ・・・
ココではその手入れ作業は省いて、新品の体でハナシを進めていくとします
それにしてもキレイにするのに時間がかかったなぁ (涙)

手持ち、据え置きの両方に対応した ハンディプロモ(SIR-812T2)

全体

波長の長さで赤外線にもイロイロあるよーで、ウチに来たコイツは 近赤外線 を多く放出するランプを使ったモノらしい んじゃ遠赤外線は出してないのかというとそういうことでもないよーで、ここら辺のメカニズムは少しばかり勉強が必要そうです もうちょい敷居を下げて何ゆえに近赤外線がいーのかと言うと、その透過性にあるみたいで、塗膜に置き換えると熱がかかるのが表面だけじゃなく母材まで到達するってのが最大のメリット 温度に比例して硬化速度が連動する2液モノのウレタンなんかには願ってもない能力です ただ塗料によってはこの能力が不要なモノ(水性塗料など)もあるよーで、乾燥機によっては仕込むランプ(発光体)を様々な種類に交換して、色んな塗料に対応できるモノもあるよーです ウチでは2液型ウレタンを主体として、業務で乾燥を必要とするモノへの使用、カッティングシート(ダイノックフィルム含む)の貼りこみ等々、色んな作業シーンで活躍できるのと、100Vで使える最大サイズっていう観点でコイツに焦点を絞りました
また、名前のとーり手持ちで使える点もウチ的には便利な点かなぁ

据え置き用スタンド

据え置きで使う場合のスタンドはシンプルながらもよく考えられていて、上下昇降・上下首振り・左右回転が任意で設定できます ウチのはココが黒になってますが、元は亜鉛メッキ仕様かなぁ(錆過ぎててよくわからなかった) オマケに前持ち主が昇降調整ノブを破損を理由に自作していて、元のモノとは違った状態 それ自体は成立してたものの、その自作モノが気に入らなくて(笑)更に加工したのが上写真のモノ タップを切り直してM10のノブが使える仕様に改造しました だもんで、ココはこれで3代目
コレならもう破損する心配はないでしょう

手持ち・据え置きに関係なく注意する点は、タイマーやリレーが仕込まれた側を上にして使わないってのと真下に向けて使わないってコト 上昇した熱の影響を本体に与えないためってのがその理由で、コレはウチのに限らずハンディタイプ全般に当てはまるのではないかと そのくらい高い熱を発するからね

スタンドの改善点



乾燥機本体を保持するマウント部分は、元々上写真のよーな構成 コレもオリジナル(純正)かどーかはビミョーなんだけど、ハンドルを挿し込む部分に使われてるボルトが通常の六角 この出っ張りがジャマしてハンドルにたくさんの擦り傷が付いてました キズだけならまだしも、抜き差し時にいちいち引っかかるのがどーにも気に入らない せっかく簡便に抜き差しできるトコロが美点なのに、この出っ張りが台無しにしてる感じ

そこで下写真のよーなトラスネジに交換して出っ張りを少なくしてみました コレだけですこぶるカイテキな使い心地になり、サッと据え置き・手持ちが行えるよーになります
現行モデルでココはどうなってるんですかねぇ・・・

本体01

スタンドから本体を外すと手持ちのハンドルが現れます ココをひっかけてスタンドに固定してるってのがこのモデルのいいトコロ ネジ留めも不要だからね
ハンドルはPP樹脂で入手時はキズだらけだったんだけど、しつこくヤスリを当ててキズを削り取り、再塗装でコト無きを得ましたが、ハンドル裏のメーカーと品番で検索したら単体で入手可能でした (スバラシイ) 
本体はややシックなゴールドアルマイト 構成部材の大半がアルミで軽量化に一役買ってます ってか内部を見ると拍子抜けするくらいにシンプルな構造 それにしてはちょい高い気もするんだけど、メイドインジャパンゆえの高価さだろーなぁ・・・
電源ケーブルは後述しますがある理由により総とっかえしました 15A対応のキャブタイヤケーブル(新品)にしてます 電気の通り道はいい加減にしておけないからなぁ

機能部位

本体電源スイッチはタイマー部分が兼用していて、左に少し回すと連続稼動で右が30分までのタイマー稼動となります コレから使い込んでいくことで、この距離で何十分当てれば大体このくらいの温度なんていうノウハウが確立できるだろーから、チマチマとデータを収集していく部分っす あ ココの文字等は作り替えてます オリジナルはアルミ板にシルク刷りしたモノです(耐熱仕様だね)

温度の過剰な上昇には安全装置が2箇所に付いていて(下写真)、電源が強制的にカットされるしくみになってるよーです 万が一作動した場合、時間を置いてリセットボタンを押せば復旧できます 
まぁココが反応しないよーな使い方をココロがけるのが一番だろーけどね

日常的ではないけど、球切れしたトキの交換手順などをサクっと

交換手順01  交換手順02

左上から順番にいきます まずは保護ネットを取り外し
下写真のよーに正面パネルのネジ(8本)を外してパネルとボディを分離します
あとは右上写真にある端子部分(白線2本)をそれぞれ外せばランプ(球)が交換可能な状態になるんで
新品に交換後、逆の手順で組み付ければOK
それにしてもヘンテコなランプだねぇ(しかもかなり高価です・・・)

パネル裏



正面パネルが外れたついでに内部を観察してみます リレーに向かうケーブルの通り道はわざわざ迂回させてるよーです 分解時にメンドーだなぁと思ったものの、思うにコレは熱を直接リレーに向かわせないための工夫ではないかと アルミ板の穴にはシリコンのグロメットが付いていて遮温がテッテーされてますね

リレー側の構成は一見ややこしそうですが、タイマーユニットとパワーリレーユニットが付いてるだけっす バラしてみるとこれらユニットパーツもしっかりメイドインジャパン しかも単体で入手可能なものばかりなんで、故障したトキも自分で何とか出来そうだなぁ

整備中

少し時間をさかのぼって、整備中のリレー廻り タイマーは機械式なんだけど、ベルが付いてるのが分かりますかねぇ そう、電源が切れるタイミングで チーン って鳴るんです(笑) 音質はトースターに近いかなぁ 整備中、音質の向上?を図り、ベルのエッジを鋭利にして音の余韻をチューニングしました(元ドラマーの嵯峨だな) 音の キレ がいーのよ!・・・ 自己満!
何があったのかワカラナイけど、入手時のコンセント部分はこんな状態(下写真)
コレは間違いなく純正じゃないね キャブタイヤケーブルに平2芯用のマウントが使われてます 形が一致しないから中の線がむき出しになってます このまま使うのはよろしくないんで、先述したとーり総とっかえしたというワケっす 元のケーブルにコイツの年式を辿るヒントがありました ちゃんとしたメーカーのケーブルには製造年がプロットされてるものなんだけど、コイツには2001年の表記アリ ってことはそれ以前に作られたモノではないから、約10年選手ってとこかなぁ ケーブル交換にはいい時期だな

せっかくだから加熱具合をカンタンに検証してみます!

テストセッティング

目安として壁面に照射したトキの温度変化を検証してみます
壁から600mm離した状態(上写真)にして、温度の変化をチェックしました

テスト01





ココで登場するのは赤外線照射温度計! 今回の乾燥機を最大に生かすため、新たに導入した武器っす 詳しくは コチラ

まずは未点灯状態で壁の温度チェック 8.5℃・・・ 寒くね?ウチ

でもって点灯直後で測定すると 17.5℃ 立ち上がり早いねぇ(感心)

テスト02

で、10分後 温度は43.4℃まで上昇 大体50℃くらいの状況を作りたかったんで、コレはおおむね満足な結果です 距離を縮めれば更に温度は上昇するだろーしね とはいえ40センチ未満だと手をかざし続けるのもままならないくらいに熱いから、しばらくコイツには振り回されそーですねぇ

照射された壁を見ると、帯状に光の当たり方がムラになってるのが分かると思います 最初コレは正面のガードが影になってるんだと思い、取り外してみても同じまま んじゃランプの向きが悪いのかと角度を変えて取り付けても変わらない・・・ どーやらコレはランプの指向性みたいだなぁ 壁との距離を詰めればいずれ消えるんだけど、それじゃ焦げちゃうし・・・ 温度もイチバン高いトコロと比較すると5℃前後違うから、当て方には注意が必要カモなぁ

模型作成風景

最後は模型製作中に使ったトコロをちょっとだけ
温室栽培みたいに見えますが(汗)、模型で使う樹木を乾燥させてるトコロっす
早く表面が乾くと次の作業に入れるから、コレは大変アリガタイのだ!
ま 本筋の使い方じゃないんだけどね(笑)
そのうちウレタン塗装での使い勝手をアップしないとなぁ・・・

サービスデータ

トーコー 近赤外線乾燥機 ハンディ プロモ SIR-812T2

使用電力 : AC/100V 単相50/60Hz  電気容量 : AC/100V 100W(10A)  タイマー : 30min/連続
本体寸法 : 500mm×140mm×90mm  スタンド高さ : 1100mm
重量 : 約3.5kg(スタンド含む)

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