コンバージョンレンズ (その3 マクロ編)
ワイコン付属のマクロと専用のマクロにはどんな違いがあるんだろ?
ワイコン(ワイドコンバージョン)付属のマクロレンズによる撮影に慣れてくると
マクロ専用のコンバージョンレンズってどんな位置づけなのかが気になってきました
というのも、ワイコン付属のマクロがそこそこ使えるなら、わざわざマクロ専用はなくてもいんじゃないかと
それでも各メーカーに大体ラインナップされてる上に値段もワイコンと同等
単一機能なのにコレは非常に気になるトコロ・・・
で、お試しならやっぱりココはオークションで(笑) 半値以下を入手!
やはりホースマンはたたずまいがカッコイイなぁ・・・
HORSEMAN 81904 4.0xMACRO
ホースマンのコンバージョンレンズにはイロイロあるんだけど
共通してるのが、フィルター径が52 / 58mmならアダプターリング(付属)の有無で使える点
純正レンズのフィルター径52mmのLUMIX G1/G2ユーザーとして、この設定はアリガタイ限り
まぁ径が合わなくても市販のアダプターリングでどーにでもなるんだけど
あまり径が違いすぎるとケラレが発生するコトも考えられるから、できるだけ直付けにしたいトコロだね
ちなみに手持ちのコンバージョンレンズでケラレが発生するのはフィッシュアイのみかな(ワイド端)
さてこのマクロ、ホースマンワイコンに比べて小径ながらも重量は同じ(180g)
2群2枚のレンズ構成になるワイコンに対して、コイツは3群3枚らしいからレンズ重量が違うんだろーね
フィルター取り付けも可(67mm)で、絵作りの微調整もできそうだねぇ
あ そーいえばどのコンバージョンレンズの項でも書き忘れてたケド(汗)
どれもレンズ表面にはマルチコーティング処理されてるみたい(反射防止かな?)
でもってどれもAF(オートフォーカス)対応だから
おまかせモードしか使わない方にも違和感ナイ使い勝手かと
それではワイコン付属のマクロ含め、その使い勝手をシロートなりに分析します!
イチバンの違いは、ピントの合う範囲(距離)ってコトが判明しましたよ
まずはホースマンの マクロ4.0x ワイド端による検証です
レンズ側をワイド端で固定とし、被写体にAF(マクロモード)でピントの合う距離を見てみると
イチバン寄って(上写真)大体7~8cm イチバン離れて20~23cm(下写真)といったとこですかね
下に敷いてるカッターマットのグリッド歪みを見ると、ワイコンとは逆っぽい歪みだね
球体の表面に張り付く歪みがワイコンなら、球体の内側に張り付く感じがマクロかな
でも手前ではその限りじゃないから、被写体との距離で変化しそうだなぁ
でもって次はテレ端による検証
最も寄れる距離はワイド端と大差ないけど、離れられる距離は15~20cmといったトコロ
トリミング(切り抜き)が前提ならピントの合う範囲が比較的広いから、後々使いやすい写真かなぁというのが実感
周囲のボケ味もわりかし自然で、このあたりはさすがマクロ専用といったとこでしょうか
今一度、ワイコン付属のマクロレンズで同じ被写体を撮影してみます
ワイコンに付属するマクロの検証は ワイコンレンズ の項で一度やってるんだけど
同じ被写体でどーいった距離感なのかを再確認してみることに
ウチにある2ブランド共に被写体との距離は結構シビアで、上写真(ワイド端)くらいに落ち着きます
カメラ・被写体の位置はそのままに、テレ端まで寄れるのもこの位置関係かな
ワイド端で12~15cm程度、テレ端で5~8cmといったトコロ
上がホースマンワイコンで下がデジタルキングワイコン
どちらも周囲の流れ・歪みが強い印象(専用マクロと比較して) 付属モノの限界かな?
その中でもデジタルキング(下)は健闘してるといっていいカモね
どちらも専用マクロと比べて、より寄った絵作りができるんだけど、撮りっぱなしで写真を使う場合
ピントの合う範囲が狭いから、撮影段階でしっかりと構図をセッティングする必要はあるかな
そういった意味で専用マクロで撮った写真はピントの合う範囲が広い分
トリミング等で構図をいじるコトも容易だし、表現の幅も広くなる気がします
今回付属のマクロと比較してみて、専用マクロの有用性がよく分かりました
絵の歪みや流れをコンバージョンレンズながら最小に抑えてるので、普通の写真として見やすいし
ウチで作った模型の写真なんかでは特に活躍すること間違いナシっす
また、ピントの合う範囲が広いから撮影時のセットアップもしやすいね (コレ、ケッコウ大事)
とはいえ ちょっと使い・マクロの面白さを覗く目的なら付属マクロも十分使えます
まずはコッチを使い倒して日常的に使いたいなら専用モノを用意するのがいーカモ (自分がそうでした)
ま ひとっ飛びに本気のマクロレンズに行くのがベストではあるんだけどね(笑)