ウッドラック -ザ・スリム-

本来の目的からはずれてるケド・・・とにかく大活躍!

ウッドラック01

ホームセンターで手に入るダウ化工(株)のウッドラック ザ・スリムっていう素材 本来は断熱補助目的をメインに畳の下に敷いたりなどなど、住宅建材として売られている発泡樹脂板なんだけど、コレがウチの業務的にとても使い勝手がよく、とにかくいろんな場面で使います

我が家はボロ家なんで、本来の使い方としても活躍中 居住区の床には一面に敷き詰めてから床材を貼ったんだけど、何もしてないトキよりかなり断熱力が上がりました 

ウッドラック02

厚みは4・7・10mmの三種類あり、特性はどれも同じ 軽量なワリに腰があるんで、使い方次第で堅牢な構成にもできるかと 素材のイメージとしてはスタイロフォームの目が詰まった感じ スタイロフォームならサクっと刺さるカッターが、密度が高い分抵抗がある感じなんだけど、それでもカッターで十分に切れるくらいの柔らかい加工性です
湿度の影響もほぼ受けないし自己消火性のある特性なんで、裏方素材としての条件は見事にクリアしてるかと思います

ウッドラック03

カタログによると表面はスキン層があり、水分等が染みこまないということです この特性は、ウチの業務に置き換えると積層時に両面テープがしっかり効くっていうコトが言えるかと ドリルやホールソーなど、回転軸での穴あけには適してません(直径3mmくらいまでなら可) コンパスカッターなどで切れるとこまで切ってからフリーハンドで抜くか、ジグソーで抜くなどすれば正円を切り出せますね ホビー用ラッカーシンナーくらいまでなら、溶剤による侵食(溶解)は発生しません 瞬間接着剤は種類にもよりますが、溶けるコトが多かったですね

外箱

カンタンなとこから使用例を挙げていくと、模型完成時の外箱として使うパターン 通常、外箱は2mm程度のスチレンボードで構成するのがほとんどなんだけど、納品先で積み重ねて保管したいトキや持ち運びの利便性をオーダーされた時にはウッドラックを使います

上の箱は開閉式のフタにして、内部には模型が動かないよう仕切り板を立てつつ、模型にダメージを与えないようスポンジを貼り付けてます こういった箱のトキは10mm厚を使用 万が一の衝撃があってもある程度の緩衝材になると思います

過去に作った外箱のサイズとしては継ぎはぎで天板が1300×2500mmってのが最大かなぁ さすがに中央部がたわむんで裏から補強を入れたものの、箱としての職責を現在も担っているようです ちなみにこのトキは接着時にホットボンドを使ってますね

模型01

模型素材としては、ざっくりとしたコンター模型の山として使うことも 表面が薄いオレンジなんだけど、用途によってはこの色合いがハマる模型もありますね ひとつ注意点があるとすれば、ロットによって密度や色合いが違うコトがあるんで、素材の購入時にチェックですね また、表面の質感に方向があるんでこういった使い方のトキにはそこも注意しながら積層する必要がありますね 一枚だけ向きが変わるとそこだけ違った色に見えちゃうくらいに気になるから、雰囲気重視なら無視できないポイントかも

模型02

上の模型と違って、山の下地として使ったパターンです 手順は上のような状態で山を構成してからひたすらカッターで山肌を削っていきます この場合はウッドラックの目地方向なんて気にする必要ありません なんなら継ぎ足してもいいくらい
ある程度自然な稜線になったらカッターをサンドペーパーに持ち替え、滑らかな表面にしていきます このトキの注意点は、サンドペーパーをあまり高速で当てたりすると、先述したスキン層が摩擦熱で溶け固まるコトがあります 特に番手の高い(#400など)サンドペーパーで起きやすいんで、#120程度で面を出したらそれ以降はストロークを穏やかにしながら表面を仕立てていきます
スキマや継ぎ目なんかを木工パテやポリパテで埋め、面を慣らしたら仕上げにジェッソをローラー塗りして、表面を少しデコボコに仕上げると山肌っぽいかなと

模型03

表面の仕上げは異なるけど、上の模型と同様に地形の下地として使ったパターン コイツが使えるなぁって思うのは、加工性がいいのにエッジが出せる点 使うカッターによっては0.1mmくらいでスライスすることもできるんで、こういった地形の稜線もうまく表現できます 
とまぁ、本筋から外れた活用方法ではあるんだけど、コイツにはずいぶん世話になってますね 他にも予算制約がある模型の土台として使うコトもあるし、冶具の素材として使うコトもあります 立体的な造作物に適してるんで、オッと思った方は一度ホームセンターで触ってみることをオススメします

2012・09 追記

2012年9月、ウッドラックについてちょい気に入らない部分について書いてます
気になる方は コチラ から

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